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082 赤く染まる村

生まれた村へ帰ってくるのはいつ以来だろう。

夕日を浴び、赤く染まる木立や民家。

夕餉ゆうげの支度で煙も立ち上っている。

軽く手を上げると、向こうから手を上げてくる者がいる。

それを見て私は、手を振り下ろした。

刹那、火矢が放たれ村は赤く染まった。


魔王軍にくだった私の、最初の任務だった。

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