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第186話 黄巾の乱、第二幕終わり! (16)

 まあ、生前からも、そんなところがある何太后さま……。本当に己の欲望に対して正直な方だから、生前と同じで、自分の伴侶に先立たれる不孝は嫌だと不満を絶叫交じりで叫べば。


「わん、わん……。いやじゃ、いやじゃ……。せっかくピチピチで元気のよい、荒々しく激しい婿をもらって毎晩満足しているのに。朕よりも李儒理樹が先立つのはいやじゃ~、わぁ~ん、わぁ~ん」


 その後は何太后家の女神さまは、いつもの駄女神さまへと変化して泣き始め、我儘を言い始めるから。僕は本当に困ったな? と思うのと。


 まあ、何太后我が家の筆頭奥さま……。夜の方は満足して極楽浄土と告げてくれたからよかったと思えば。


「う~ん、確かにのぅ」

「理君が先に他界するのは嫌だよね」

「それもどうやら家の婿殿は、後数十年もしたら冥府へと旅立つらしい」

「どうしよう?」

「どうしますか?」

「また再婚となると面倒だな、手続きが……」

「子供と一緒に暮らしてれば良くねぇ?」

「まあ、それでもよろしいのですが、自分の身体が老いてくれるのならば別に問題はございませんが。自分の身体は老いずにピチピチどころじゃなく、女として成熟しますから。やはり伴侶がいないと寂しいですわね……」

「う~ん、確かに……」


 まあ、この他にもさ、この場に居る女神さま、精霊さま、天女さま……。僕のお嫁さん達は、この後も不満を漏らしながら会議を続ける。





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