目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報

第47話 飛騨の牛 VS 牛の乳

【草壁アルメリア】

ホテルのカウンターに受け付けをする為に梨香が行ってくれた。彼女の父親が予約してくれたからである。一方、亜沙美は同じエントランス内のソファに座っていた。そんな彼女に声を掛ける太一


「……沙美。おい、亜沙美!」


「えっ!?な、何?」


「どうしたんだよ、お前。ずっと難しい顔をしていないか?……もう疲れたのか?」


夕方過ぎにはホテルに到着した3人。亜沙美はバスで移動中ずっと、2人きりになったら梨香から根掘り葉掘り質問攻めになるだろう。と予想していたので、ずっと難しい顔をしていた


「ううん、そんな事はないよ!あはは…そうだ、晩ご飯は何を頼んであるの?お腹空いたから楽しみだなぁ……」


悩みを払拭できない亜沙美は、空元気を出して晩ご飯のメニューを聞いた。梨香から何をどこまで聞かれるのか?それしか考えられなかった。のだが…




【レストラン内】

「バーベキュー!?室内でバーベキューなの?……太一君、もしかして高いんじゃないの。大丈夫なの?」


「まぁ、高いんだけどさ…ほら!梨香のお父さんのおかげで行きの交通費が浮いたからさ、予(あらかじ)め徴収していた旅費がかなり残るだろうから、晩飯を贅沢にしたんだよ」


「太一…これ、あの飛騨牛だよね?高級牛肉の…本当に食べても良いの?」


さっきまで悩みっぱなしだった亜沙美も、目の前に並べられた飛騨牛を使ったバーベキューに目を奪われていたので、梨香から質問攻めが来るだろう心配は意識の彼方に消えていた


「お金はもう払ってるんだから、残したらもったいないぞ!」


「そうよね!頂きますわ♪」


普段お上品な梨香も、高級牛肉を目の前にしては逸(はや)る気持ちを抑えられないようだ。3人は崩壊したダムのように目の前のバーベキューを楽しみ始めた!



「熱ッ!?あ、油が跳ねましたわ(汗)」


梨香が「ビクン!」と身体をのけぞらした!肉の油が飛び跳ねて、梨香の立派な谷間に落ちたようだ


「そんな薄着してくるからだよ。肉系を食べる時は…あっ、あんま肌は出さない方が良いぞ。待ってろ、エプロン借りてくるから…」


そう言って太一は席を立った

「肌を出さない方が良い」その言葉で改めて梨香の服装を見る亜沙美


(∑(๑ºдº๑)!!確かに凄い大きい…本当に同じ高校1年生なの!?…まさか?太一に巨乳を魅せつけようとして敢えてあんな服を着てきたのかなぁ…)


亜沙美は父親から孫を催促された梨香が、少しその気になって太一を誘惑しようとしているのかも?と疑い始めた




【大浴場 女湯】

飛騨牛のバーベキューを堪能した3人は、自然公園で軽く汗をかいていたので、スグに大浴場に向かうことにした


「ふぁー、良い匂いがしますわね!」


天然温泉をうたっている【草壁アルメリア】

亜沙美と梨香は脱衣場で服を脱ぎ、ガラス戸を開けて中に入ると天然温泉の良い香りが漂ってきた。亜沙美と梨香はまず身体を洗った

(( ゜∀ ゜)ハッ!ここで質問攻め来ちゃうかも!?)


そんな予感がした亜沙美は、元々コミュ障ギミなので無言で身体を洗っていた。洗い終わると亜沙美は、1人でそそくさと【檜(ひのき)の湯】に向かった


「よいっしょ…」


12畳くらいの広さの檜の浴槽はかなり広く、余裕で10人以上入れそうだ。もちろん亜沙美たち以外にも客は居るので、人が苦手な亜沙美は浴槽の隅っこに腰を下ろした


「凄く立派な温泉ですわね」


亜沙美を追いかけてきた梨香は、亜沙美の目の前に入浴してきた


「えぇ、そうですね…凄いですよねぇ…」

(うっわ!裸で見ると更に迫力が増すなぁ!)


亜沙美は目の前に居る梨香の魅力的なボディに目を奪われていた。その中でひときわ存在をアピールしてくる梨香のたわわなダブルメロンは圧巻だった!


(こんなの太一が見ちゃったらイチコロなんじゃないの!?…あっ!っていうか今朝、梨香さんの部屋で太一は見たじゃない!)


「あのぅ…せっかく一緒に来た訳ですし、お友達と思ってお話してもよろしいですよね?」


「えっ!?そ、そうですね…」


「ですから…名字で呼ぶのは他人みたいに感じてしまいますので…名前で呼び合いませんか?私は亜沙美さんを友達だと思っていますのよ?」


梨香は太一から聞いてはいたが、亜沙美のよそよそしさが予想以上だったので…もしかしたら自分は嫌われているのでは?と、心配しているようだ


「良いんですか?…なら、その…梨香さん」


「まぁ!嬉しいですわ、亜沙美さん!これからは友達として仲良くしてくださいね!」


名前呼びを認めてもらえて梨香は喜んだ。のだが…亜沙美の視線が自分の身体の一点に集中していることに気が付いた


「(//>_<//)あの、亜沙美さん…そんなにジロジロと胸を見られると、恥ずかしいですわ…」


「ふぇ!?あ、ごめんなさい!あまりにも立派だから…つい。その、羨ましくて…」


亜沙美も高校1年生としては普通くらいのサイズなのだが、梨香があまりにも立派なモノを持っているので、無意識のうちにガン見してしまっていたようだ

ぽかん…と口を開けた亜沙美にずっと胸を凝視されていたので、流石に梨香も恥ずかしいようである




続く

この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?