目次
ブックマーク
応援する
4
コメント
シェア
通報

測る

村歩き


寺子屋までの


散歩みち


わらしべ持って


心を測る


--- ==== ---


長屋で目を覚ました子供らは、全員を連れてわらしべを持たせて寺子屋まで歩くことにした。


あちこちで小鳥が鳴き、つばめも飛んでいる。


すずめは集まって子供らが振り回すわらしべを楽しそうに眺めて鳴いている。


新しい場所に慣れて、人間関係をつなげていければ流れができる。


わらしべを持たせるのは、手持ち無沙汰を避けるため。


わらしべを使って、何かを伝え合うため。


わらしべを伝う触覚から何かを感じ取って、発見を繰り返したりして好奇心の芽を育てていく。


それぞれの子供らが持つ、湧き出てくる好奇心を待つ。その時間を大切にする村人たちなのでした。

この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?