今日は獄寺ちょことともに、久しぶりに雑談配信をしている。ドン・ロドリゴの料理があまりに美味しかったので、改めてダンジョン食材について語り、それを使った料理配信をしたいというのが本日のテーマだ。
:やっぱり肉は外せないよな
:海鮮系まだだったろ?それもよき
:蜃とか食べてみたいよな
:蜃てなんぞ
:蜃は巨大なハマグリの魔物。蜃気楼の語源になったやつ。巨大な真珠が採れる。
:海鮮ならやっぱクラーケンっしょ
:手近なとこだとロイヤルクラゲもなかなかコリコリして美味いとの評判
:俺はドリルイール。角の生えたウナギだけど、これ食べたら他のウナギは食べられないと聞いたらもう……!
:やはりゲルウニガ。巨大なウニの身肉に溺れながら食べてみたい。
「うーん、どれも美味しそうですね。ちょこさんはどれがいいと思いますか?」
「うーん……。悩むわね……。どれも食べてみたくはあるけど……。」
:肉ならコカトリスもおすすめだな
:初心に立ち返ってオークはどうよ?
:いおりんならバハムートとかもいけるっしょ
:トレントなんていいんじゃね?
:コーラルパイソンなんてのもいるぞ
:変わり種でいくならアイスボーン。それこそアイスをドロップする。
:キラートマトのパスタはうまかった
:ワイバーンは比内鶏の味らしい
:サラマンダーはオオサンショウウオに似てるらしいな
:ケルピーは免許なくても食べられるふぐ刺しと馬刺しが魅力
:やっぱパンプキンヘッドっしょ
:ダンジョンボアの鍋が食べたい
コメント欄はリスナーが食べてみたい魔物でうめつくされていた。
高級なダンジョン食材を使ったグルメ番組なども人気な為、一般層にはダンジョンといえば美食、のイメージが強いらしい。
「やっぱ食いつきいいわね、ダンジョン食材って。まあ、探索者するなら、1度は食べてみたいわよね、ダンジョン食材って。」
獄寺ちょこがコメント欄に目を通しつつ、そう感想を漏らした。
「そうですねえ。どれも狩ったことがあるものばかりですけど、私今までドロップがなかったので、食べたことのないものばかりですね。私も色々と食べてみたいです。」
:待て、クラーケン狩ったことがあるっつったか?
:いや、いおりんならありうる……
:ソロで挑むようなもんじゃねえだろ
:いつ狩ったんだよw
:時々忘れるけど、いおりん現役JKなんですよねえ……
「中学の頃ですね。そんなに美味しいんですか、クラーケン……。」
思い出すように美織が言う。
:中学生の頃ってwww
:公式記録で最年少でも高校生だぞ?それも100人以上のパーティー組んで、その中の1人としてだぞ?w
:それを単騎討伐とか、普通ありえないんですよねえ……
:まあ、いおりんやから……
:そうやな、奈落にソロで潜ってたらしいしな
:アンデッド系のドラゴンをソロで倒せるくらいやしな
「ちょこさんは普通にドロップしますよね?何か食べたことのあるものはありますか?」
美織が獄寺ちょこに尋ねる。
「この中だと、オーク、コーラルパイソン、アイスボーン、キラートマト、ワイバーン、パンプキンヘッド、ダンジョンボア、ロイヤルクラゲ、ドリルイール、ゲルウニガは食べたことあるわね。どれも美味しかったわよ。」
:トドメを奪ってたもんな
:ドロップ品を盗んだりもしてたしな
:それなりにレベル高いのは食べたことがあるわけか
「でしたら、それらは省きましょうか。やっぱり配信で食べるのなら、ちょこさんの感想も聞きたいですし。」
「なら……、蜃、クラーケン、コカトリス、バハムート、トレント、サラマンダー、ケルピーってとこかしら?」
「そうですね。その中から選びたいですね。クラーケンは狩れるダンジョンがちょっと遠いので、行くとしても夏休みですね。泊まりで行かないとですし。」
「徳島県だっけ?よくそんなとこまで行ったわよね……。」
「ちょっと狩ってみたくて。」
えへっと美織が笑う。
「サラマンダーはオオサンショウウオみたいな味だっけ?あんまり気がすすまないわね。他のがいいわ。」
「でしたらそれ以外にしましょう。」
「この中だと蜃かな、ハマグリがどんなもんかわからないけど、巨大な真珠には興味あるわね。」
「私はケルピーでしょうか……。馬刺しもフグも好きですけど、滅多に食べられませんし。興味ありますね。」
「ここはアンケートの出番じゃない?」
「そうですね、ビビット、出せますか?」
「もちろんなのです!」
ビビットがそう言うと、
配信画面に、
【配信アンケート。
1.蜃狩り配信
2.ケルピー狩り配信】
と表示された。
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