午前の部が終わり、生徒たちは各々昼休憩に入る。
生徒たちがお弁当を教室へ取りに戻った後、校舎内は午後からの競技の準備があるため中に入れず、その代わりに体育館を開放している。
昼食はその体育館か食堂、あとは外で食べるのということになっている。
「どこで食べようかしら」
「日陰でいいんじゃないんですか、日陰で」
まだ五月とはいえ、長時間直射日光に晒されると汗をかいてしまう。
「それなら体育館ね」
体育館の中にはテーブルと椅子が置かれており、落ち着いて食べることができる。
「理由を聞いても?」
「体育館でご飯食べることができる機会なんて……体育祭の時ぐらいだからよ‼」
やはりテンション高めの
「なんでちょっと溜めたんですか」
「この高揚感、どうすればいいのかしら」
「知りませんよ」
「体育館へ行くわよ!」
「えぇ……」
そんなこんなで体育館で昼食を摂る二人だった。