「ゴッ・・・ゴボォッ! うぐっ!?」
賢者らしき人物が血を吐きながら苦しみ、テントにもたれ掛かっていた。
彼の脇腹からは、血が流れ出て止まらない。
「おいっ! お前情報を教えろ」
瀕死状態の賢者を前にして、ジョージはそう言った
「誰、が・・・貴様ら、にっ!」
苦しいのか、途切れ途切れに喋る賢者。
「では、こうしましょう?」
シャリルはメイスの柄を力強く握り。
それを賢者へ向け、思いきり振り下ろして両足を叩き潰す。
「があーーだっ! 誰が言うもんかぁ~~~~!! ゴボッ、フッ・・・フレイムボーヴッ・・・ヴァブォッ!?」
賢者は、自らの胸の心臓部に手を当てて火球を出し、そうして彼は自決し事切れた。
「どうします、これから」
「まあ食ったら、皆で寝ようか」
アレリオはそう問うが、ジョージは短く答えた。
「俺とミリカは左のテント・・・アレリオとシャリルは右のテントへ」
テントの割当てをジョージが決めた。
「さあーーて、戦ったら何だか、また腹が減ったな、肉でも食いますか?」
ジョージは人肉をミリカに魔法で焼いて貰い、三人で食べる。
吸血鬼である彼女一人だけは人間の死体から血を吸う。
「ゴクッゴクッゴクッ・・・ぷはぁっ♥」
ミリカは踊り子の死体から血を勢いよく飲み干し。
唇を離して血と涎の混ざった糸を垂らす。
相変わらずエロいなと思うジョージ。
「ジョージ様、ミリカ様、シャル、奥からこんなものを発見したんですけど・・・」
アレリオが奥の木箱の山から酒を見つけたらしい。
彼は、様々な種類の洋酒を手にか抱えた木箱に載せて歩いて来る。
ウィスキー、ビール、ワイン、ウォッカ、リキュール、ジン、ブランデー、ラム。
多彩な酒をアレリオは持ってきた。
(・・・ゾンビになる前は酒を飲んだことはなかったが? 今はゾンビ・・・それも進化してレベルアップした今はレベル2のハイゾンビだ・・・体も大人ぽくなったし、酒を飲む事が出来るのだろうか・・・)
「うぅん、飲めるかなぁ~~飲んでいいのかなあ、飲める年齢じゃあないしなぁ~~~~でも今はハイゾンビだしな、どうスッかなあ~~」
ジョージは悩むが、彼の進化した肉体は大人だ。
故に、酒を飲む事は出きる。
「ジョージ様、どうぞ御酌を」
シャリルが、ブランデーとグラスをトレーに載せてジョージに差し出した。
「あっいや、俺は酒飲めなっ? むっ! んっ~~むぅ~~ん~~~~んん~~~~」
ジョージは、いきなり口を塞がれた。
「~~~~んっんん~~はむっ! んむ~~~~ぷっはあ~~? シャリルちゃあん、ジョォージはねっ? こうすれば、お酒を飲んでくれるよぉっ♥」
「ミリカッ! お前っもう飲んで酔っ払ったのかっ!?」
酒に酔って顔を真っ赤に染めたミリカ。
ジョージは彼女の顔を見て驚く。
「別にぃいーーいーーい、じゃないのォよおーー? 私達はアンデッド何だよぉ~~~~だあぁか~~らぁ? 別に飲んだってぇ? 別にどうって事ないわよ~~」
「いや、どうって事あるだろ? まず第一に俺は日本人? だった様な・・・日本人は確か酒に弱かったはずだ!?」
ミリカは酔っ払った顔で話し、ジョージは困惑する。
「そんな事は~~関係ないわよーー!! さあさぁ飲み干しましょうねえ~~!! ジョージのお口にぃは私のお酒を~~?」
「んぐっ! ~~~~~~~~かはっ!」
再び、ミリカに強引に酒を飲まされ、咳き込むジョージ。
(・・・ゾンビが咳き込むとはな? それにしてもこの
「ぷふぅっ、ねぇ~~~~ジョォーージィ~~? やっぱ、私の注いだ美味しかかったでしょーー? ねえねえーー? とお~~っても美味しぃーーかったでしょーーーー!!」
ミリカの貞操を気にするジョージ。
その当の本人は、すっかり出来上がっていた。
「ミリカ、お前は・・・」
ジョージは酒グセの悪いミリカの事を呆れた目で見つめる。
彼は、彼女の事を、お前は尼神インターかっと思った。
そして、彼も少しずつ頭がボ~~とっしてきた。