アレフさんより入院施設の建設の土地が見つかったという手紙をもらい、俺は詳しい話をする為に診療所の休憩時間を利用して詰所に向かった。
詰所に到着すると兵士の人のすぐに執務室に案内されて入室するとそこにはアレフさんだけでなくソフィアさんもいた。
アレフさんに促されてソファーに座るとまずアレフさんが口を開く。
「まずは呼び立ててすまぬな、だがこれは詳しく話しておく必要があると思ってな」
「はい、それで建設の為の土地は?」
俺が建設の為の土地について尋ねるとアレフさんはソフィアさんに声をかける。
「ソフィア、地図をミヤシタ殿に見せてやってくれ」
「はい」
そう言ってソフィアさんがテーブルに地図を広げて、建設の用地について説明をしてくれた。
「ミヤシタ様、ミヤシタ様の希望と現時点のコーロの空いた土地を考慮した結果、こちらの土地が良いかと思います」
「ええっと、あ!街外れにここまで広い土地があったんですね」
「ええ、現在これといった開発の計画もなかったですし、領主様が入院施設を建てるのが病人の治療やリハビリに役立つと判断されましたし、いかがでしょうか?」
「はい、と言いたいところですが、一度どういう場所かとか街からの通いやすさとかも確認しないと」
俺が一度、建設の場所そのものと街からの通いやすさを確認したいという希望を伝えるとアレフさんからその事に関する提案がされる。
「それならばミヤシタ殿、一度その場所を確認しておくか。私とソフィアもその場に立ち会おう」
「それは助かります、それから診療所に関わる他の仲間もその視察に立ち会ってもらってもいいですか?」
「まあいいだろう、彼らも次のミヤシタ殿の働く場所は気になるかもしれんしな」
「ありがとうございます、この日がいいというのはありますか?」
とりあえず、まずは立ち会ってくれるアレフさんとソフィアさんの都合を聞くのが先決だが、アレフさんから返答が来た。
「実は我々は次の診療所の休みの日が良いと考えていたのだ。君も動きやすいと思ってな」
「それじゃあ一度みんなに確認してみます。確認が取れたらまたお知らせします」
「うむ、分かった」
「ミヤシタ様、また当日によろしくお願いします」
アレフさんとソフィアさんの言葉を受けて俺は2人に帰りの挨拶をした。
「はい、それでは失礼します」
とりあえず帰ったらミミとミーザに確認だな。土地の視察か、今後あまり関わる事はなくてもみんなには知って欲しいな。俺の次の活動の場を。