約15年くらい前のことになりますが、私は友人のY君とH君の3人で隔週更新でインターネットラジオ番組の制作に携わっておりました。
その内容は、我々がパーソナリティとしてお互い好きな漫画や特撮物について語り合ったり、たまに友人知人の声優さんや芸人さんなどをゲストにお招きしたりと、和気藹々とやっていました。
基本的に番組は、1日で2回録りをして1ヶ月分を収録する流れでした。
そして、ある月の放送分では芸人のMさん(男性)にゲストとして出演してもらい、彼が体験した心霊現象を芸人らしく面白おかしく話してもらうという内容で収録しました。
その翌月分は、我々3人だけの録音となりましたが、事前打ち合わせで、テーマは「世間一般ではあまり知られていない映画やドラマについて語り合おう」と決めました。
当時、私は1976年に公開された牧口雄二監督の『徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑』という映画について番組内で語りました。
この映画は、権力者たちが自分の欲求を満たすために、何の罪もない農民たちに濡れ衣を着せて残酷な処罰を与え、次々と虐殺する様を描いたという現代では公開不可能と思われる作品です。
劇中、虐待を受ける女性キャラのことを説明する際、私は先月のMさんの真似をしてリスナーの笑いを取ろうと思って、ふざけながら解説をしてました。
こうして、Mさんがゲスト出演した回や私が上記の映画について話した回は、後日ネット上で番組として公開されました。
それから、次の収録日のことです。番組の録音中にY君が緊張した表情で、Mさんがゲスト出演してくれた回と、私が映画について話した回の番組内に不可解な声が混じってるので聴いて欲しいと言い出しました。
彼は、その音声が混じってる箇所を聴かせてくれたのですが、よくよく聴いてる内に背筋がゾッとしました。
まず、Mさんが出演した回ですが、彼が話した心霊体験というのは、当時付き合っていた女性が生き霊となって現れたと思われる内容でした。
彼が、その経験談をお笑い口調で語り終えた直後に、「あぁー!」という女性らしき叫び声がハッキリと聴き取れたのです!
さらにY君は、私が前回収録時、映画について説明してる部分も聴かせてくれました。
私が番組内で、劇中で虐待された女性キャラの話を終えた後に「うぅぅー!あぁぁー!」と苦痛を伴うような女性の悲鳴のような音声も確認出来ました!
当時番組収録時に話していたのは、私、Y君、H君、Mさんの男性しかおらず、現場にはスタッフも含めて女性は1人もいませんでした。
ですから、状況的に女性の声が混じることは常識的に考えて有り得ません。
しかし、確かにアップされた番組には複数に渡り女性(?)の悲鳴らしき音声が録音されていたのです。
これらの出来事としての共通点は〝女性に関する話題〟なのですが、スタジオ内に漂っていた女性霊が我々の話に対して何かを訴えたかった〝想い〟が叫びとして番組に混入されてしまったのでしょうか?
私がお話しした声が聴こえるネットラジオ番組の該当部分だけは、現在(2025年5月25日時点)でもYouTubeにアップされており、実際に視聴することは可能です。
ご興味を持たれた方は、「ほんとにあった!呪いのラジオ」というキーワードで検索してみてください。
ただし、その動画を視聴したことによって、怪奇現象に遭われたとしても、私は一切の責任は負いませんので、あしからず。