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第53話 男にケガされていない純潔たる乙女の証


 週末がやってきた。


 俺は目の前の光景に目眩を覚えるほどの興奮を味わっていた。


「にーちゃん♡」

「兄ちゃん♡」

「順平ちゃん♡」


「……順平……♡ 約束、果たすからな」


 俺の目の前に四人のメイドが並んでいる。

 ある程度予想はしていた。姉ちゃんは、今回の一連の流れの集大成として自分の処女を皆で一緒の場所で捧げてくれるのではないか。


 俺は既にギンギンだった。


「姉ちゃんのメイド服を見られるとは思わなかった。文化祭の時は行かせてくんなかったし」


「に、似合ってねぇのは承知の上だから何も言うな」


「そんなことねぇよ。可愛いぜ姉ちゃん。こいつが証拠だ」


 バキバキに硬化した分身を姉ちゃんの前に突き出す。

 普段ならぶっコロ案件の愚行であるが、今という時においては全てが許されていると言って良い。


「ふにゃぁ♡ ほ、頬に押し付けるにゃっ」

「ほらほら、メイドがそんな口きいて良いのか?」


「くぬぬ……しゅみません、ご、ご主人様」


 姉ちゃんがいちいち可愛いな。この間からずっとこの調子だ。

 既に暴君の姉ちゃんはどこかへ行ってしまったと言っても良いくらいには鳴りを潜めている。


 敢えて黒ではなくピンクを基調とした生地を使い、フリルとレースをふんだんに使ったクラシックと甘々萌えメイドのいいとこ取りをしたデザイン。


 顔を赤らめた小さな女の子が着用することで、その魅力を何倍にも引き出してくれる珠玉の逸品に昇華する。


「今回あくまで私達はサポートに回りますから、花恋かれんちゃんを可愛がってあげてくださいね、ご主人様♡」


「OKだ。あんまり本格的なプレイスタイルは姉ちゃんも集中できないだろうし、あくまでコスプレエッチの延長くらいで考えてるよ」


「そ、そうしてもらえるとたしゅかりゅ……」


 既に姉ちゃんは照れ照れでゆでだこのようになっている。

 これはこっちから積極的に動いた方が良さそうだ。


「姉ちゃん、ほらこっちにきて」


「う、うん」


 ミニ丈のスカートは身体の小さな姉ちゃんにピッタリだ。

 今回はあくまでセックスのしやすさをメインに据えたデザインを選んでいるため、メイドらしい本格的な趣向は敢えて抑えめにしてある、というのが今回の衣装を調達した有紗ありさの弁だ。


 何やらお気に入りの服飾メーカーのデザインらしく、襟元に縫い込まれた刺繍がその会社のロゴらしい。


 俺は詳しく知らないけど、そのデザインはミニスカート丈でありながらしっかりとしたメイドらしさを失っていない上品さも確かに備えている。


「し、失礼します……」


 膝の上に乗ってくる小さな身体。

 ちなみに俺は既にボクサーパンツ一枚にガウンを羽織っただけの姿だ。


 有紗ありさいわく『これ、金持ちっぽいじゃん♪』らしい。


 俺は単なる学生なのになぁ……。確かに母ちゃんはバリバリのキャリアウーマンだが、給料はそこそこだって言ってたぞ。


「姉ちゃん、肩の力抜いて行こうぜ。俺はもう姉ちゃんとエッチしたくてたまんねえんだ」


「うきゅ……ごめん順平……。やっぱりあたし、いざと言う時に度胸がなくて……」


 それが姉ちゃんらしくて可愛いと俺は思う。

 小さな身体を抱き締め、フリルのヘッドドレスが着用されたサラサラの髪に手櫛を通して抱き締めた。


「可愛いなぁ姉ちゃんは。ほら見てくれよ。姉ちゃんが側にいてくれるだけでこんなになってるんだ」


 俺はズクズクと脈打っている勃起ペニスを小さなお腹に密着させた。


「大丈夫だよ花恋かれんちゃん、私達がついてるからね」


 両側から花恋かれん姉ちゃんを支える有紗ありさ希良里きらりが小さな身体を抱き締める。


有紗ありさ希良里きらり……」

「ほらぁ、今日は皆が花恋かれんちゃんを応援してるからね」


「さあ、始めるぜ姉ちゃん」

「う、うん……」


 逡巡してる姉ちゃんを眺め続けるのも悪くないが、早く姉ちゃんと繋がりたい俺の欲望がそれを許してくれなかった。



「順平……ごめん、こんなに色々準備して整えたのに……いざとなったら自分から進めなかった」


「俺は姉ちゃんが可愛くて堪らない気持ちになっている。だから問題無い。俺が姉ちゃんを欲しくて積極的になってやるさ」


花恋かれんちゃん可愛い♡」

「ホント、借りてきた子猫みたいだよ♡」


「ふみぃ♡ 有紗ありさも、希良里きらりも、からかわないでくりぇ……」


 顔を見られたくないのか両手で目隠しされた。


 クスリと笑う三人の空気が場を和ませてくれるが、姉ちゃんは気が付く余裕がなさそうだ。


 それだけで俺の気持ちは姉ちゃんへの愛おしさで溢れそうになる。


 少しずつ少しずつ……姉ちゃんの気持ちが溢れ出してくる。


 どうしてだか、その波動が心地良い。波動ってなんだろう……?


 一緒にいると気持ち良いというか……例えば有紗ありさと一緒にいると楽しくなったり、希良里きらりと一緒にいるとワクワクしたり、小春こはると一緒にいると安心したり……。


 そういうのに似ている。花恋かれんという名前の女の子と一緒にいることが、俺にとってとても心地良いことに感じている。


 つまりそういうことだ。


「じゅ、順平……い、いよいよ、セックスしちゃうのか?」


「まだまだだぜ姉ちゃん。これからたっぷりイチャイチャの時間だ……小春こはる


「うん、分かった」


 小春こはるに声を掛け、姉ちゃんの頭を膝に乗せて肩を撫でた。


「こ、小春こはるぅ」

「大丈夫だからね花恋かれんちゃん。合宿で練習した通りにしてればいいから……。それに、順平ちゃんのエッチは、私とは比べものにならないよ♡」


花恋かれんちゃんって本当に可愛いなぁ♡」

「うんうん♪ 初々しくて可愛い♡」


◇◇◇


 姉ちゃん、思った通りツルツルだった。

 穢れなき雪原のように、一切の染みやくすみもない真っさらな乙女の丘であった。


 未成熟であり、穢れなき純潔の証であり、まだどんな男にも晒されていない未到達の領域。


 そしてこれから生涯俺だけが独占できる乙女の楽園だ。


「姉ちゃん……」

「なぁ、にぃ……じゅん、ぺい……」


「姉ちゃんの処女膜見せてくれ……もらう前に見ておきたい」


 そうして、俺は姉ちゃんの初めてをもらった。



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