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第2話 地球(エデン)

この宇宙を創造した主が終焉の時を迎えようとしている頃、時を同じくして地球(エデン)も滅亡の危機にあった。

地球もまた人の手によって生物の住めない死の星へと変わりつつあった。

その異変がはじめて人間にわかったのは19年前だった。


2014年7月

深刻な環境破壊による大気汚染が拡がる。

大気汚染が進行すれば30年後には地上に生物が住めなくなることが発覚。

人類と動植物を維持すべく「エデンプロジェクト」が発案される。

この事実は一部の支配層と関係科学者の極秘とされる。


2018年5月

大気の汚染ばかりか地球内部のバランスも崩れ始める。

そのため天然資源の確保が将来的に絶望視される。


2022年1月

環境破壊と汚染のスピードが予想以上に加速、計測の結果、2013年8月にはあらゆる生物が生存不可能になると判明。


2027年5月

大気汚染による動植物に影響が認められる。


2028年8月

17歳になった人間が突然死する奇病が世界的に発生。

原因は不明、感染症ではないと認められる。

病名は「激発性身体機能不全」と発表。

人々の間では「17歳病」と呼ばれる。


2028年9月

エデンプロジェクトに致命的な欠陥が発見され計画達成率53%と予想されるも時間的問題から応急処置的な対応で強硬に実施する。


2028年11月

再計測の結果、破滅の日は「2029年8月13日13時13分」と判明するも事実は伏せられたままプロジェクトの最終調整開始。



そして2029年4月……




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