Harukigenia
異世界ファンタジーダークファンタジー
2025年10月12日
公開日
1.3万字
連載中
現代技術とはかけ離れた異世界ーーー
700年前、人類が栄えていたある日、世界中が大災害を起こした。地震、津波、嵐、噴火、あらゆる天変地異が世界を襲い、一瞬にして人類は生存の危機に陥った。
そんな時、1人の悪魔が一つの石を作り出した
それは「想奇石」という世界の源となる石だった。
石ができてからは、天変地異は収まり、人々に平和な日々が続いていた。
だが、悪魔は人の手に殺されてしまった。
それは「想奇石」のせいだった。
ある人はその石を崇め称え、ある人はその石を悲劇の石と言う。
そんな思想が飛び交う中、三つの派閥ができた。
1つは撃石派といい、石を悪魔だと呼び続けた者たちが集まった派閥。
もう1つは護石派といい、石を崇め称え、撃石派と対立する派閥。
もう1つは革命派といい、どちらの思想にもゆらがず、中立の立場を担っている派閥。
主人公である男、ハル・ライクタは、撃石派に所属している1人の兵士長だ。
彼は幼なじみの女兵士長、ヒナ・キューラルと恋愛関係にあった。兵士長としての責務を全うしていたが、ある日気づいたことがあった。
「僕たちは何故、争っているんだ?」
500年前から始まっていた戦争に疑問を持ったハルは、争いを食い止めるための計画を立て始める…