翌日の昼休み、揃ったのは四人だった。望月は毛利先輩に張り付いているはずなので、居なくて当たり前なのだが。四人だと少し寂しい。
「今日は、桃先輩の夢に突入します~! 望月さんにもそれは伝えてあります。皆さん、対策を練りましょう~!」
月影が言う。俺たちは、昼休み全てを使って対策を練った。桃先輩を救うために。絡んでいるのかは不明だが、これ以上トワイライト・ゾーンの好きにはさせない様に。
放課後に集まり、作戦の確認をする。
「……よし、これでいけそうだな」
「ですね! では、夜に備えて解散しましょうか」
今回は、今まででもトップクラスに早い解散だった。一気に暇になった俺に、咲夜が「折角だし、たまにはうちに来ない? ほら、高校にあがってからはそういう機会もなかったし」と提案してきた。言われてみれば、最後に咲夜の家にあがったのは中学一年生の頃だ。たまにはいいかもしれない。
「いいな、行くか」
「ほんと!? 嬉しいな」
咲夜の笑顔は、早くなりつつある夕暮れ時でも明るかった。