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0219 エッチなパンツ

「シノさんは、ここに来てからずっと子供達が残っている。助けて欲しいと叫んでいたのよ。大声で休むこと無く叫びっぱなしだったのさ。新政府軍の奴らに毎日黙れと言って、暴力を受けていたねえ。黙らなければ食事は無しだと言って食事も与えられなかった。あたしの耳にシノさんの悲しい叫び声が今も残って消えないよ。悲痛で悲しい叫び声だった。でもね三日目あたりから声がしなくなったのさ。見張りの目を盗んでシノさんの所へ行くと、シノさんはぐったりしていた。私達を見つけると、うつろな目で言ったのさ。

『もしここにアンナメーダーマンが来たら、アンナメーダーマンに子供を助けて欲しいと伝えて下さい。子供はこの国の宝です……』

そう言っていたんだよ。その翌日にシノさんの遺体が運び出されたんだ」


「うわあああーーーー!!」


ノブ君が大声を出しました。

スケさんもカクさんも、カノンもうつむき唇を噛みしめました。


「まさか、あんた! もしかして、シノさんが言っていた子供なのかい」


ノブ君は答える代わりに大きくうなずきました。


「オイサスト! シュヴァイン!」


私は、変身してアンナメーダーマン、アクアになりました。

他の四人も遅れて変身しました。


「俺達は、アンナメーダーマンの仲間になったんだ」


ノブ君は、女性に言いました。


「正義の味方、アンナメーダーマンかい?」


女性が言いました。


「知っているのですか?」


「知っているさ。数年前テレビやSNSでよく見たからねえ。小学生をトラック事故から救ったヒーローだろ?」


すごいです。シュウ様は、そんな昔から人助けをしていたのですね。私は知りませんでした。


「おかみさん!!」


後ろの階段の入り口から、顔だけ出した女性達が言いました。


「みんな、正義の味方アンナメーダーマンが助けに来てくれたよ」


おかみさんが、嬉しそうに女性達の方に向って言いました。


「で、でも……」


「おお、そうだったねえ」


「どうしたのですか?」


「ここの女達は建物内では、服を着させてもらえない。逃走防止のため丸裸、スッポンポンなのさ」


「な、何てことでしょう。古賀忍軍の方はいませんか?」


私は、少し大きな声を出しました。


「響子様、古賀忍軍い組の四班がいます」


五人の忍者が姿を現しました。


「一人シュウ様の所へ行って、服をもらってきて下さい」


「はっ!」


一人の忍者が素早く動き姿を消した。

残った四人は、その場でまた姿が消えた。


「おかみさん、服は何とかなると思います。一緒に来ていただけますか」


「ふふふ、どこへ行っても同じ気がするのだけれど、シノさんが信じたアンナメーダーマンだ。信じて見るさね。皆はどうするね」


「……」


顔だけ出した女性達は、不安そうな表情で顔を見合わせています。


「アンナメーダーマンは、俺達子供も救ってくれた。きっとあんた達だって救ってくれる。優しい人なんだ」


ノブ君が少し涙声で言いました。


「私達も救われました。優しい人です。ここではお尋ね者ですが、ここ以外では本当に正義の味方なのです」


私もノブ君に続いて言いました。

シュウ様のもとに来れば、この女性達もきっと幸せになれると心からそう思います。


「持って来ました!!」


忍者と一緒にミサさんが来ました。

大量のパンツと男性用の、半袖の綿の肌着を持って来たみたいです。

パンツは、なんだか布の面積の少ない物が多い気がします。

階段の女性のところに持って行くと、奥に引っ込んで付けているようです。


出て来た女性は、半袖のシャツがぶかぶかで、丁度パンツを隠しています。

ノーブラのためか、胸のふくらみが柔らかで、ぽっちが2個はっきり飛び出しています。

女の私が見ても、なんだかエロスを感じます。


「これは、全部シュウ様のものですか?」


「そうなのよ。こんなに持っているなんて変態でしょ。ブラジャーもあるって言うから、色々サイズが必要だからそっちはいらない。他に無いのといったら、半袖のシャツを出したのよ。まあ見た感じ良さそうね。今日は二月なのに外は十五度以上ありそうだから、走れば汗をかくから丁度いいわね」


「ミサさん、この方達全員テレポートは出来ないのですか」


「そうね。出来たら良いのですけど、私の体力ではそれは無理です。十人を数回運んだら終ってしまいます」


「そうですか。ところで皆さん、どうしますか。一緒に行きますか?」


「……」


まだ迷っているようですが、決心したのか全員がうなずきました。


「やっと、決心が付いたのかよう」


服も着ることが出来て準備が終わり、ノブ君がほっとしています。

所々に、エッチなパンツがチラチラ出ている人もいるようですが、大人の女性だから大丈夫でしょう。


「では、行きましょう。ノブ君、先頭お任せしてよろしいですか」


「わかった」


そう言うとノブ君が、外に出て走り出しました。


「うわあああああああーーーーーーーー!!!!!!」


外に出て少し走ったノブ君が大声で叫んでいます。


「どうしたのですか?」


私もあわてて、外に出ました。

そこには、とんでもない光景が広がっていました。

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