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第96話 昔ばなし殺し


しのぎで下手をうって、けじめをつける羽目になった。



「カチカチ山と舌切り雀、どちらかを選べ」



そう兄貴に言われたので、死に物狂いで考えた。



火だるまになるのも、舌を抜かれるのもゴメンだ。






とっさの判断で、「かぐや姫がいい」と言った。











「おら、月に帰りやがれ」兄貴は俺を屋上から投げ飛ばした。



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