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第104話 巨峰


風呂上がりに巨峰を食べた。



赤みを帯びた黒い粒。とてもジューシーだ。



果汁がとんだ眼鏡レンズをティッシュで拭っていると、



一粒転がり落ちた。



ぼやけた眼を凝らし、床の隅に手を伸ばす。



だが、指先で触れると、驚いたことに走り去った。






ゾクリと背筋が冷えた。











巨峰と見誤ったそれは、Gだったらしい。



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