目を覚ますと、鏡の部屋にいた。
壁も天井も鏡張り。しかも、なぜか全裸である。
寒くも熱くもないけれど、どうやってドアのない部屋に入れられたのか。
ふと、鏡の向こうから視線を感じた。誰かが見ているのだ。
鏡に近づいてジッと見つめていると、そいつと目が合った気がした。
おそらくは人ならざる者。