場末の商店街に馴染みのスナックがある。
昼間からカラオケが鳴り響き、客が途切れることはない。
知る人ぞ知る神秘スポットだ。
客たちが一通り歌い終わると、ママはあるテープをかける。
待ってました、と客たちは全員、踊りだす。こうなると誰も止まらない。
河内音頭に合わせて、死ぬまで踊り狂うのだ。