井上数樹
SF宇宙
2024年10月09日
公開日
33万字
連載中
そう遠くない未来、宇宙と地球に分かれて勃発した史上初の宇宙戦争は一時停戦という形で幕を閉じた。
戦後、宇宙軍で英雄と讃えられた船乗りギデオンは、船主から一人の少年兵を引き取るよう命じられる。眼と内臓、名前と記憶と引き換えに機動兵器「バレット・フライヤー」のパイロットとなったその少年は、兵器としての死に場所を求めていた。
――この少年を人間に戻せ。
ギデオンは己の罪と向き合うため、少年にカラスという名前と仕事を与える。
その仕事とは、貿易封鎖された地球から物資を回収する封鎖突破船『天燕』にバウンサーとして乗り込むことだった。
これは戦後の戦争を駆け抜けた一人の船乗りの物語。
そして、不死鳥の名を冠する機体に乗り込んだ少年が人に戻るまでの記録である。
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※今後の展開上の都合で、プロローグの時系列を約1年ほど前倒しにしました。読んでくださっている方には申し訳ないですが、ご容赦ください。