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第82話 僕の大事な物が……(6)

 だってそうでしょう? もしも仮にみなさんが僕と同じ立場になってみるとよくわかると思うよ。


 今まで自分の少ないお小遣いをやりくりして、沢山の課金をしてはゲーム内ガチャをガチャガチャと回してきた。


 それもあの日の前日にも僕は『デッ、へへへ』と自分の顔を緩ませ、鼻の下を伸ばしながらゲーム内のキャラガチャを回していた。


 それに僕自身は、みなさんも知っての通りで、あの漢帝国を滅亡へと追い込んだ董卓仲頴の片腕であり。悪しき策を弄して滅亡へと追い込んだ。


 三国志の裏の名軍師で智謀家……。呂布の乱がなければ次の皇帝陛下は司馬炎ではなく董卓閣下で間違いないはずだから。


 だって後々、曹操孟徳の許で智謀を駆使して、三国志の覇王の覇道を助けた名軍師の一人賈詡ちゃんよりも董卓閣下に重宝され、天下取りの策を弄した、黒の宰相こと李儒の転生者だからね、僕は……。


 だからあの日の僕は、運営会社のくだらないメールなど全く納得できないので再度運営会社へとメールを送りつけてやった。


 どうだ~! 参ったか~? と言った感じでね。




(済)

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