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第120話 交代? (4)

 だから僕は洛陽の城壁の物見台から、フムフムと敵の様子……。


 そう、敵の黄色い頭巾を頭に纏う、埴輪仕様のおチビな兵隊が血も流さずフリーズして、その後、画面のノイズのように揺れ、消去する様を遠眼鏡で見詰め、確認しつつ、上手くいっている! と思えば。


「うぉ、おおおっ! 流石~、朕の将~、兵達は~! 漢軍だけあって~。強い~。強い~。ほっ、ほほほ~」


 まあ、何処かで聞き覚えのある声音……。


 そう我が家の駄女神さまこと何太后さまがね。夫の僕が中々日本の自宅に帰宅してこないからと勘違い……。


 自分はみなとの軍議の最中に眠たいからと日本に帰り、その後の状況を把握できていないだけなのに。

 僕の横で今超~~~、はしゃいでいる何太后駄女神さまは、董卓閣下と曹操孟徳孟徳……。二人の色仕掛けの計に対して僕が屈して、奪い返されたと勘違いして阿保は、【安珍と清姫】の清姫さまみたいに嫉妬に狂い……。


 生前の何太后あのひとでは考えられないような行動……。


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