それでも程昱さんは我が軍の混乱を最小限に抑えるために孤軍奮闘……。我が漢軍の妖艶なサキュバスのお姉さまも、僕が只今オスならば自分の脳が蕩けてしまうような声音で、まあ、こんな感じで頑張ってくれているよ。
「おチビちゃん達~、方円の陣にてシールド展開しなさい~!」とか。
「おチビちゃん達~! 魔法隊から~、弩隊へと変化~! 張角姉妹へと弩にて車掛の陣にて連射攻撃~~~!」
翼を広げ空中に浮く程昱さんは、自分の埴輪仕様のおチビちゃん達へと素早く指示を出しながら防御に攻撃を繰り返しつつ、我が軍の混乱を抑え、安定させてくれているのがるのが僕の瞳に映るから。彼女は流石が魏の覇王の覇道を支えた軍師の一人だと僕は舌を唸らせた。
だから程昱さんのお蔭で下を向かずにすんだ僕は、我が家の女神さまへと「何太后さま?」と脳内からテレパシーのように声をかける。
「……ん? 何じゃ、
僕の呼びかけに何太后さまは首を傾げた。でも僕はそんなこと気もしないで。
「後方の隊が大変なことになっているから。僕は後ろの部隊を見ながら策を練り、今後の展開を素早く考えるから。何太后さまは僕の傍へと着て、策の思案のために攻撃と防御が疎かになるから守ってくれるかな?」と嘆願をした。
「……ん? 別に構わんぞ! 今から朕が
何太后さまは僕の護衛を快く引き受けてくれた。
「何太后さま、ありがとう」
僕は何太后さまへとお礼を告げる。
◇◇◇