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第2話 プロローグ(2)

 まあ、そんな世界だから、日本政府は100年も前から少子高齢対策をちゃんと推進──。日本人が増えるように対策をしないといけなかったはずなのに政府は、移民で日本の人口を増やすことに決め。移民を推進したのだ。


 ヨーロッパ連合EUやアメリカ等の各国では移民政策が失敗……。終焉に向かっていた。


 またその様子を日本の政治家達は見せていたらしい。


 でも時の総理大臣達が何故か? 世界と真逆な移民政策を急速に進め──。


 この国から純粋な日本人にはいなくなり、僕のようなハーフの子供達ばかりになってしまったから。


 この国が日本だったと言うことも忘れていることが多いい国へと新たに産まれ変わったから。


 僕のような日本人ハーフが学園の先生や警察署で事件にしてやると騒ぎ立てても。


「君を虐めるのは日本人かな?」


 と尋ねられて。


「いいえ、他国の人達ですが、何か?」


 僕が尋ね返せば。


「事故に遭ったのだと思って諦めなさい」と。


「日本人の君がいくら事件にしょうと騒ぎ立てても誰も相手にしてくれないから。諦めるように」


 この国の大人達は僕に対して、にへら笑いながら言葉を返してくるだけだから。僕は幼馴染達達の執着した虐めに対して只ひたすら耐え忍ぶしかない。



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