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第75話 盲侯惇! (3)

 でも直ぐに二人は張繡さんの勝利を祝う笑みを辞めて僕の方を自分の目を細め、冷たく見詰めてくるのだった。




 ◇◇◇



「仲頴君?」

「上田先輩?」

「おい、デブ?」


 郭嘉さんの首の骨を折り、仕留めた張繡さんも地面に彼女の遺体を車に轢かれそうもない位置へと寝かし、完全に僕を睨み、唸り、尋ねてきた。


「何~、三人共?」


 僕に魔力の込めた拳で腹部を殴られ、重傷でいる曹洪のポニーテールの長い位置を鷲掴みされ、兎や鳥のように引っ張られ、自身の身体を宙ブラリンとしながら、


「うぅ、うううううう」と苦しそうに呻る曹洪の奴を僕はどう料理……。似て食おうか? 焼いて食おうか? それとも生……。刺身がいいかな? と、ニヤニヤと自分が狩った獲物の処理を思案していれば三人が声をかけてきたから、僕が言葉を返せば。


「仲穎君は曹洪のことをどうするつもり?」

「上田先輩まさか、規約に違反して、曹洪ちゃんを食べるつもりじゃないよね?」

「おい、デブ! そんな事をマジでしてみろ! アーシはあんたの事を絶対に許さないし、二度とさせてやらないし、色々な事をしてやらないからな! それでも良いのならば。敵の女を凌辱してみろ! こら、デブ!」


 う~ん、何だかよくわからないけれど。僕ちゃんの可愛い彼女さん達は、曹洪この阿保のことで何かを勘違いして、可愛く嫉妬しているようだから。


「あのね~、三人共~。僕はあのひと、魔王、董卓ではないから、異性に対してそんな酷いことはしないよ……」


 僕は三人へと前世の魔王、董卓仲頴ではないから、女性達の意思を尊重しないことは絶対にしない。

 僕はハーフではあるけれど日本人であり、本当に戸籍上、侍の子孫だから曹洪彼女の許可なしにはしないと告げる。


「じゃ、何故、曹洪の顔を見てそんなにいやらしく笑い見詰める訳、仲穎君は?」

「そうそう、李先輩の言う通りだよ。上田先輩?」

「うん、デブ、二人の言う通りだよ。何で曹洪の顔を見て気持ち悪く笑うんだよ? アーシ等納得いくような説明をしろ! このクソデブが?」



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