「うりゃああああああっ!」
「やぁああああああっ!」
「…………」
《カン!》
《カン!》
「食らえ~、夏侯惇!」
「わりゃ~、くそったれ~、夏侯惇!」
「…………」
僕が呻りながら、自分の身体の痛みに耐え兼ねながら、身体を起こしていると。
夏候惇へと張繍さん、樊稠さんが僕奴に情けなく後れをとったがために憤怒して切れ。夏侯惇への二対一の戦いの幕が上がり──。
僕の大事な二人──。張繍さんと樊稠さんは、自分が呪術で召喚した縄鏢と戟を使用──。投げ、叩き、振り、薙ぎ払いを何度もしながら夏候惇を勇んで襲う。
だが相手の夏侯惇はと言うと?
奴は武器を呪術で召喚することもなく、僕と一緒で自分の左の腕に盾を召喚して──。張繍さんの気合の入った縄鏢の突き、突きや素早い体術……。夏侯惇へと足蹴り、踵落としをリズムよく混ぜながら攻撃……。
そして樊稠さんも張繡さんといつもタッグ組んでいるの? と僕が尋ねたくなるほど息の合ったプレイ……。戦い……。
そう樊稠さんは自分が召喚した戟を振るい──。刺し! 斬る! 叩く! をリズムよく夏侯惇へと攻撃を勇んで繰り出すのだが。当の本人である夏侯惇はと言うと?
そんな武力に長けた二人の素早く、力強い攻撃を自分の顔を緩めニヤリ……。ニヤニヤと嬉しそうに喜びながら避け、スリルを楽しんでいるように遠目から僕が見て思えば。
「張繡! 樊稠! お前等二人の力はこんなものか~? 大した事ねぇ、なぁ~? 何でこんな奴に郭嘉は負けたんだ? マジでだせぇ、なぁ、郭嘉の奴は。あっ、はははははは……」