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デンジャラス 31

「走れ!!!」


「え?」


「石段を一気に駆け上がって、社へ急げ! 神隠しに捕まったら最後、歩を救えなくなるぞ」


「わ、わかった」


 一気にまくし立てられ、何が何だか理由わけがわからない。


 それでも行くしかない。友達を救うために。


 そのために、ここまで来たのだ。


 明かりもない道を全力で走る。見えてきた隠れ神社の石段をひたすら登り続けるが、まだ、先は見えない。



 こんな時だからこそ思う。運動部にでも所属すればよかったとか、普段からアウトドアな遊びをすればよかった……とか。




 何度も足を取られそうになりながらも必死に登る。大体神隠し自体目に見えるものではなく、見えない何かに追われるのは精神的にきつい。



 それを紛らわすために真冬に話しかける。




「ふ、ふゆ……ここ何段あるんだっけ?」


「600段」


「嘘だろ……誰だよ作ったの! こんなに階段いらねぇだろ? じぃちゃんばあちゃんはどうすんだよ!?」


「隼キレてるね」


「これがキレられるずにいられるかよ!」




 隼政はいよいよ限界だと思った瞬間、真冬が後ろを振り返り何かを呟いた。





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