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二十一時の博物館
二十一時の博物館
智郷めぐる
現代ファンタジー都市ファンタジー
2024年11月18日
公開日
6.6万字
連載中
 現代ではその姿をほとんど見なくなった魔法使い。  彼らは幾度にも渡る戦争の傷を癒すために、種族誕生の地へ移住してしまったのだ。  その一人である魔法使いの青年、エレクトラム・ラブラドルは、日本という国に興味を持ち、一人暮らしを始めた。  そんな彼が働いているのは、都心にある平日の二十一時に開館する博物館。  そこにはオーナーが買い付けてきた絵画や工芸品、化石、美術的価値の高い遺物に並び、エレクトラムが集めてきた呪物などが展示されている。  酔いをさましたい人、雨宿りをしたい人、家に帰りたくない人、家に帰れない人、ただ一時の居場所が欲しい人、何かから逃げたい人、誰かを待ち続けている人など、様々な事情の人が来館する。  オーナーの願いは「誰にとっても一息つける居場所でありたい」というもの。  そんな願いが込められた博物館で起こる日常を、少し覗いていきませんか? ※2024年12月10日以降は一時的に週一更新予定。

本文

壱:キンコンカンコン

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