「何と!? アタイに人としての
理奈と詩音が日を置かずして現れ、そんな一報を持って来た。
「取り敢えずこれで、人間社会へ出かける際の障害は無くなったかと」
「
詳しく聞くと、それはアタイに告白したあの男―――
つまり、そこまでアタイと結ばれる事に『本気』というわけか……
「
「お口が緩んでおられますが」
2人の指摘に思わず真顔に踊る。
いかん、どうも自然に顔がにやけていたようだ。
「ま、まあこれで―――
お前たちの立場もずいぶんと、人と暮らすに便利になったと
いうわけだな」
何とかこの辺りを統治する者として威厳を保つべく、
喜びを隠しながら語る。
「あとそれで、その時にミツから話が出たのですが」
「む?」
倉ぼっこの言葉に引き続き耳を傾けると、続けて
「アタシたちはミツ様に命名され、このように心身共に成長した姿に
なったのですが……
主様もあの男から名付けてもらえばいかがでしょう、という意見が
出まして」
「ぶうぅえっ!? おぶうぅうえっ!?」
自分でも予想外の驚きの声が出て、慌てて口を閉じる。
そういえば彼らは、あの
それを機にあのような外見になったのであったな。
だとすれば、彼に名前をもらえば―――
あのDVDの出てきた女性のように、『ぼんきゅっぼん』となる
可能性も……!?
「う、ううむ。
じゃがそれは、さらにアタイの
そこまでの力が必要かというとじゃなあ」
落ち着け、主としての威厳を保たねばならん。
何とか平静を装い、彼らに対応すると、
「しゅ、週末にはまた3人ともお見えになるでしょうから」
「その時、証を受け取る時にまた、あのお二人に相談なされては」
そこでアタイと理奈、詩音は一息入れて、
「そうじゃのう。
もとよりあの二人に相談する予定であったし」
ようやく落ち着き、アタイは彼女たちを帰らせた。