「なるほど。そちらの2人と
「ええ。
そっちは彼らの幼馴染だったそうです」
しばらく雑談しながら、続けて家にいた人外3人組の話に入り、
年の近い俺と
「倉ぼっこと
それにしては
一般の
それでも、そこにいる
母親の方から、3人の実力についてお墨付きが出る。
もっともそれでも、鬼の
「ああ、彼らも舞桜さんが鍛えたんだそうだ。
それで今、3人とも人間と同じように仕事しているよ」
今後の事を考えると、彼らの事も詳しく話しておいた方がいいだろう。
「それは重要だな。
人間の仕事をしている事―――
いざという時、それは信用となる。
私たちのような稼業の人間に取っては得にな」
父親が、弥月一族として言葉を述べると、
「あなた、それだと隠橘さんが……」
「お父さん、ちょっとデリカシーが無いよー」
そういえば舞桜さんには、まだ人間世界での仕事は無かったな。
妻と娘に突っ込まれて父親は首をすくめ、
「あっアタシはここ一帯の
それと野狐たちの群れも鍛えてますので、今しばらくすれば自由に
動けるようになるかとっ」
慌てて抜群のプロポーションを持つ鬼娘がフォローに入る。
「いやすまない。責めているつもりは無かったのですが」
「だけど、それももうすぐ何とかなるから。
そうなれば戦力としては―――」
お母さんが立ち上がり、
「ん?」
「えっ?」
俺と裕子さんが思わず声を上げると、彼女はそのまま舞桜さんに近付いて
手を取り、
「1つだけ、確認したい事があるのですがいいかしら?」
「は、はい?」
弥月さんのお母さんは腕輪のようなものを取り出し、
「これを付けてみてくださる?」
「は、はあ」
鬼娘は勧められるがまま、それを片方の手首につけた。