「ふーん、そんな事があったんですか」
「若い者はいつの時代も老人に目の敵にされて大変じゃのう」
「ま、お年寄りは頭の固い人が多いですからね」
「
消極的だったのは、高齢の人が多かった記憶があるっぺ」
加奈さんと銀が、ご飯を頬張りながら続く。
お昼過ぎ―――彼らに取っては朝食を、俺たちに取っては昼食をそれぞれ
取りながら、昨夜、
共有していた。
「その中でも、
「あー、前に主様が言っていた妖怪絶対殺すマンだよ、それ」
(■3章85話 銀の部屋参照)
「迷惑な存在ですわね」
俺と理奈、裕子さんも話についていき、
「まあ来れば返り討ちにするだけじゃが……
積極的に戦いたくない者たちまで、巻き添えにするのはのう」
「こちらとしてもそれはちょっと心苦しいしなあ―――」
琉絆空・舞桜のカップル組はそれで眉間にシワを寄せる。
「そういえば、東京のあの……元人間の
「一応、警察と協力関係にあるはずですから、その辺は問題ないんじゃ
ないでしょうか。
その程度の情報くらい、向こうは持っているはずですし」
銀の疑問に加奈さんが答える。
まあこちらを調べている以上、それくらい知っていてもおかしくはないし……
わざわざ司法とつながりのあるところへ手を出すバカはいないだろう。
「こっちに対しても、同じ理由で止めてくれればいいんだけど」
俺がつぶやくようにそう話すと、
「どうでしょうねえ。
彼らの話を聞いていると、どうも弥月家に対して思うところがあるような」
「仲が悪かったの? そこと」
裕子さんと理奈が続けて首を傾げる。
「どうだろうなあ。
同業者だから程度の差こそあれ、敵対したつもりは無いけれど」
「ただまあ、考えの違いってありますからね。
原理主義というか何ていうか……」
弥月兄妹がやや困惑した顔で答え―――
話し合いは続けられた。