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2-4

完全に陽が落ちた時間、アルタイトレーヘンからさらに北にある小さな雪山。


そのふもと近くにポツンと建つ小さく白い建物。


時代錯誤と言っても過言ではない近代的なそれは、未来からやってきたかのような独創的な造りをしている。


人数が多いと作戦に支障をきたすため、各国の兵士たちに外を見張らせ、リリィ、グリューン、ロベール、僕とシルフィの五人だけで中に入ることにした。


正面の扉を開け少し進むと、奥の部屋から会話が聞こえてきた。


「コルベイン様」


「ジゼルさんですか。例のもの、持ってきてくれましたか?」


「はい」


ジゼルの声は少しだけ震えていた。


怯えているというより何かを憂懼ゆうくしているような感じ。


しゃがれた声のコルベインは感情というものを感じないくらい『無』だった。


音を立てないようゆっくりと扉を開け、中を覗き込むと、そこには目を瞑ったまま眠りにつく男の子と、その前で心配そうに見つめる若い女性がいた。


肩まで伸びた髪は少し乱れ、目元にはくまがある。


荒れた肌やくたっとした表情、手入れされていない羽を見るに相当無理していたことが伺える。


一方、薄い頭皮と分厚い丸縁眼鏡をかけたコルベインはジゼルの持っていたイクシールを手に取った途端、さっきの無表情はどこかに消え、目を煌めかせている。


「これがイクシールですか。想像以上に美しい」


その石を持ったまま奥の方へと消えていった。


しばらくすると、コルベインは切削されたイクシールと赤紫色した液状のものを持って戻ってきた。


「コルベイン様、これで本当に弟を、シャルルを救うことができるんですね?」


「えぇ、もちろんです」


うっすらと笑みを浮かべたコルベインは、


「この万能薬があればすべて解決します」


手渡されたジゼルがシャルルの元へと歩み寄り、


「シャルル、やっとだね。お姉ちゃん頑張ったよ」


半開きの口に万能薬を飲ませる。


弟の手を握りながら心配そうに見つめるジゼル。


シャルルの口元が一瞬だけ動いたように見えた。


「そうそう、この薬には疲れを取る効果もあります。弟さんのために長い旅を続けてこられましたからね、さぞお疲れでしょう。ジゼルさんも飲まれると良いですよ」


コルベインに言われるがままジゼルは残った万能薬を飲んだ。


「いままでよく頑張ってくれましたね。本当に」


眼鏡のブリッジを中指でくいっと持ち上げた後、シャルルの近くに横たわっていた金髪の男性にもその薬を飲ませた。


「なに、これ。どう……いう……こ……と?」


「あなたのような愚直な人は本当に扱いやすい」


ジゼル本人は何が何だかわからないまま身体を震わせ、悲鳴を上げた後、そのまま意識を失い倒れた。


するとジゼルの身体はみるみるうちに紫色に染まり、万能薬を飲んだ他の二人も同時にバケモノへと姿を変えた。


「少し配分を間違えましたかね。まぁ良い。イクシールはまだある」


あまりに咄咄怪事とつとつかいじな状況に驚き、五人一斉に駆け寄る。


そのバケモノは、人間の二倍以上ある大きな身体と全身が鉄で覆われたロボットのような不気味な姿をしていた。


前足と後ろ足をバタつかせながらいまにも暴れそうに吠えている。


「貴様がコルベインだな」


鋭く睨めつけながら双剣を抜くリリィ。


「あなたはシェラプト王国第一王女、『双剣のリリィ』ことリリィ・フォン・レーゲンスですね。実に見目麗みめうるわしい。最期にクリスティンに会わせてあげたかったのですが実に残念です」


「クリスティンはどこだ?」


「ここにいるではないですか」


愚問かのようにあざ笑いながらバケモノの首を指差して答える。


一瞬リリィの瞳孔が開いた。


筆舌ひつぜつに尽くし難いその状況の中、


「そんな……」


シルフィが両手で口をふさぎながら驚きを隠さないでいる。


するとコルベインは手を後ろに回しながらバケモノの前をゆっくり往復しながら話し出す。


「人とは実にみにくい。己の欲求を満たすために他人を蹴落とし、嘘をつき、固辞こじつけ、ゆがんだ思考から罪なきものや弱きものを傷つけ、終いにはそのことにすら慣れてしまう。傷つかなくても良いものが傷つき、考えなくても良いことを考えてしまう。だから無駄な争いが生まれる。わたしはそんな真っ黒な心を白くする薬を作りたかったのです」


「そのためなら犠牲はいとわないと?」


「新しいことをするには犠牲がつきものです。考え方、思想が同じものなどこの世には存在しません。であれば、国を統治するもの以外考えることをやめてしまえば良いのです。そうすれば丸く収まります」


この男もハロルドと同じだ。


自分の考えを押しつけていることを何とも思っていない。


歪んでいるというより腐っている。


人間のあるべき姿を全否定するこの男に『情』というものは存在しないのだろうか?


「貴様は自分のしていることがわかっているのか?」


「わたしは選ばれた人間です。とどのつまり、わたしのような賢いものが人を統べるべきなのです」


「イカれてる」


マジでイカれてる。


ここにいる全員がリリィと同じ意見だろう。


「この世は真面目なものほど損をする。それもわからずにあの男は世迷言を」


「どういう意味だ?」


「綺麗事だけでは成り立たぬということですよ。国を統治するには余計な情など不要です。国民一人一人の意見をいちいち訊いていたら国の繁栄はおろか、衰退すいたいの道を辿る一方です。だからわたしはリーダーに忠実な犬を作る薬を作っているのです」


王族でもない科学者が人を洗脳して簒奪さんだつを画策しているなんて何とも馬鹿げた話だ。


「貴様のような鬼畜きちく野郎がいるから世の中が混濁こんだくするのだ」


「一国の姫が汚らわしい言葉を使われる。言葉は人の生き様を投影させます。もう少しつつしまれた方が良いですよ。それに、わたしのような崇高な思考を持ったものがいなければ新しいものは生まれませんよ」


「人を操ってまで生み出されたものに意味などない」


双剣をコルベインに向け、いつでも斬りかかれる状態でいる。


「おっと、暴力的な人は嫌いですね」


「リリィ、気をつけろ。そいつ何か持ってる」


腰の後ろに回しているその手が微かに動いたのをグリューンは見逃さなかった。


「あなたはスティネイザーのグリューン・ヒルデブラントですね。わざわざ遠くからご足労を」


「あんた、何を隠してるの?」


「何も持っていませんよ。最近の姫君たちは血気盛んだ。こわいこわい」


グリューンも持っていた小剣をフェンシングのように構えた。


「残念ですが、ここは私のホームグラウンドです。あなた方が勝てる確率はありません。それに、わたしの狙いはそこにいる悪魔の子です」


僕に向かって指を差す。


「噂を聞いたときは驚きましたよ。絵本の中の存在だと思っていたディアボロスの子が現れたのですからね」


科学者はこういう非科学的なことを信じないと思っていたが、それだけあの絵本の影響力は大きいのだろう。


「そこにいる天魔の子とまた『齎悪』を起こされてしまったら、わたしの計画が台無しになってしまいますからね。いまのうちに消しておかないと」


この男、とことん腐っている。


自分のことしか考えてない。


「まさかそちらから殺されに来てくれるなんて嬉しい限りです」


眼鏡のブリッジをくいっとあげて口角をあげるコルベイン。


「さぁ、ケルベロス。思う存分暴れなさい」


そう言ってニタッと不敵な笑みを浮かべた後、何かを放り投げた。


辺り一面が煙に覆われる。


煙を振り払うとそこにコルベインの姿はなかった。


ケルベロスが咆哮ほうこうした後、いまにも飛びかかりそうな勢いでいる。


リリィ、グリューンとロベールでそれぞれ頭に攻撃をしようとしたとき、


「ダメ‼︎」


シルフィが大きな声で制止する。


「この人たち、まだ人間の心が残っています」


ケルベロスの目元をよく見ると泪のようなものが光っていた。


「ジゼル、シャルル、それに……」


ごくりとつばを飲んだ後、


「クリスティン様」


おそらくシルフィがケルベロスの心の叫びを聞いたのだろう。


あの薬を飲まされた三人コルベインの傀儡マリオネットとなってしまった。


人の心を残したまま。


手を出せないままケルベロスの攻撃を躱すが、防戦一方の状態が続く。


このままだと逃げたコルベインを捕まえる前に全員食べられてしまうかもしれない。


「シルフィ、人の心が残っているのは顔だけか?」


妹の顔を見ることなく背中で話しかける姉に、


「はい。首から下は完全に獣です」


「なら勝算はある。ひとまず動きを止めるぞ」


両サイドに散ったリリィとグリューンが同時に足元を狙いに行くタイミングで少し離れた場所からロベールが弓矢で陽動する。


でたらめに放ったように見えた弓矢は首元目掛けて放たれていた。


その隙に二人が足元を斬りつけるとケルベロスの動きが止まった。


打ち合わせなしでこの連携力、この三人はどれだけ凄いんだ。


動きが止まっている隙に三人同時に首から下を少しずつ斬り刻んでいく。


その度に哀しい声を上げるケルベロスに耳と胸が痛くなった。


あと少しで倒れそうに思えたとき、ケルベロスは激しく暴れ出し、勢いよくジャンプした後、それぞれの口から炎、雷、氷のブレスを吹いた。


大きな身体からは想像できないくらいに機敏な動きに追いつかず、そのブレスはそれぞれの羽を燃やし、雷で鎧を砕いて身体を麻痺させ、辺り一面を凍らせた。


羽のない僕も足元が凍っていて身体が動かない。


徐々に指先の感覚がなくなっていく。


このままだと全員凍え死んでしまう。


ケルベロスは動けなくなったリリィ、グリューン、ロベールを順番に吹き飛ばす。


身動きとれない状態で強く壁に打ちつけられたので、さすがの三人も意識を失っている。


残ったのは僕とシルフィだけ。


三つの首がこちらに目をやると少しずつ近づいてくる。


このままだと彼女が危ない。


麻痺し凍える身体を必死に動かし彼女の前に立って盾を構える。

いざというときのために麻酔入りの吹き矢で足止めするつもりだ。


しかし、ケルベロスは思っていたよりスピードが早かった。


一瞬にして目の前にやってくると、今度は燃え盛る灼熱のブレスを吹いて足元の氷を溶かした。


なぜそうしたのかはわからないけれど彼女を守ることに集中した。


吹き矢を口元に持っていった直後、虫をはたくように僕を吹き飛ばす。


その衝撃で頭を強打し、盾が壊れた。


全身の痛みに耐えながらなんとか起き上がり、捨て身でシルフィを守りに行こうとすると、彼女がケルベロスのもとに向かって歩き出した。


「シルフィ、何してんの⁉︎」


まるでブラックホールに吸い込まれるようにそこに向かってゆっくりと歩いていく。


真ん中の頭が彼女を噛み砕こうと大きく口を開けるが全く動じていない。


どういうつもりなのか理解できずその場に立ち竦んでしまう。


シルフィは右手でその首元に優しくそっと触れると、あれだけ暴れていたはずのケルベロスが嘘みたいに大人しくなった。


何かを唱え、一粒の泪を流しながら「ごめんね」と呟くと、ケルベロスは溶けるように消えていった。


その後、僕を治療し意識の戻った三人も治した。


「これは、おまえがやったのか?」


跡形もなく消えたケルベロスにリリィがシルフィに問いかける。


「クリスティン様を助けることができず申し訳ありません」


「良いのだ。よくやってくれた」


アーユスの力はときに人を助け、ときに人を殺す。


そして自らの命をも削る呪いの力でもある。


外に出て周囲を探したが肝心の男がどこにもいなかった。


コルバインはどこに逃げたのだろう。


もしかするともうこの国にいない可能性もある。


また振り出しに戻ってしまったかと思ったが、遣いのものがリリィのもとにやってきて何かを伝えている。


「このままコルベインを追いかけるぞ」


「でも、その身体じゃ」


さすがの三人も先の戦いで傷だらけになっている。


破壊された鎧もその機能を成していないし、やつは何をしでかすかわからない。


一番戦闘力のない僕が言うのも何だが、いまは体制を整えた方が良い気がした。


「安心しろ。私たちは簡単にやられたりしない」


「それにいまここでやつを逃せば多くの犠牲者が出る」


リリィとグリューンは僕の心中を読んでいた。


ここから東に登った先にある崖にやつはいた。


「来ると思っていましたよ」


コルベインに逃げる様子はなく僕らを待ち構えているようだった。


状況的に劣勢なはずなのに余裕の表情を浮かべている。


手元にはヴェールブルーム国王であるアウグストが持っていたはずの虹色の鍵があった。


「その鍵、もしかして?」


シルフィが目を見開きながら驚きを隠せないでいる。


失踪したとき、アウグスト・シラーノはすでに記憶がなかった。


自分の居場所はおろか、名前も家族すらも思い出せないくらいに。


彷徨うようにランカウドの外れにやってきた彼を見つけたコルベインは彼をけしかけ、鍵を奪ってジゼルに盗ませたのだ。


「国王には悪いことをしました」


心の籠っていない言葉が木霊する。


「アウグスト様はどこに?」


「さぁ?その辺で野垂れ死んでいるか、動物の餌になっているのではないですか?」


こいつは人じゃない。本当の悪魔だ。


リリィが剣を構えてコルベインに近づこうとすると、


「近づいてくれば、あなた方の羽もろともこれで吹っ飛びますよ」


ポケットからあるものを取り出し、こちらに向ける。


僕以外の四人はそれをはじめて見たのかひどく喫驚していた。


遠距離攻撃といえば弓矢という概念のこの世界に現れた謎の物体に、百戦錬磨の戦士たちも戸惑いを隠しきれないでいた。


銃口を向けながら話し出す。


「あなた方はこの世に痛みや苦しみは必要だと思いますか?」


この男は急に何を言い出すんだ?


「人はなぜ苦しみ、痛み、悩むのでしょう。そんなものがなければもっとラクなのにって思いませんか?」


「人だからだ」


「はい?」


一体何を言っているのだというような二文字でリリィに問う。


「傷つくことで痛みを知り、痛みを知ることで優しくなれる。悩みを乗り越えることで強くなれる。その先に幸せが待っている」


リリィの言葉を洟で嘲笑した後、


「さすがクリスティンの恋人ですね。同じことを言う」


「人が人であるべきことを否定する貴様にはわかるまい」


「人はそんなに綺麗ではありません。利己的で不平等で欲に満ちた醜い生き物です」


「いい加減にして」


後ろから怒りに満ちた声で冷たく言い放つシルフィ。


先の戦いといまの発言で抑えていた怒りが爆発し、向けられている銃口などもろともせず、敵愾心てきがいしんに満ちた表情を詠唱する。


「クリシュナ神よ、力をお貸しください」


そう言うと、手のひらから光が放たれた。


同時に彼女の手の甲の血管がさらに紫色に染まった気がした。


それを見た僕もロベールも不安な表情を浮かべるが、一番不安そうにしていたのは姉のリリィだった。


「おいで、グリフィン」


現れたのは白い大きな羽を持ったわしに似た巨大な生き物だった。


「なんだ、その力は?」


コルベインが狼狽している。


シルフィはすごく上気していて、「人を人として扱わないあなたをゆるさない」と語気を荒げながら近づいていく。


グリフィンがギィーっと声を発した後に大きな羽を羽ばたかせ突進すると、反射的に引き金を引いた銃弾が僕の右腕を貫通した。


「カナタくん‼︎」


みるみるうちに腕から血が流れてくる。


思うように頭が回らない。


立っているのもやっとの状態でその場に倒れ込んだ。


「ディアボロスの子も大したことないですね」


偶発的とはいえ、僕を撃ったことでコルベインの計画は前進してしまった。


意識が朦朧もうろうとしているなか、シルフィの瞳孔は大きく開き、感情を露わにしているのがわかった。


彼女が何かを指示すると、グリフィンはコルベインの周りを飛び回り、銃弾を避けながら前足で身体をつかんでそのまま宙に浮くと、勢いよく地面に叩きつけた。


「これは、レティの想いとアイメリクの分」


シルフィの言葉に呼応するように、天空人の命に等しい羽を噛みちぎった。


死んだ鳩のように羽毛はなくなり、骨だけになるコルベインの羽。その哀れな姿にショックを隠しきれない様子でいる。


「これはあなたに利用された人たちの分」


グリフィンはコルベインの首半分を一気に噛みちぎる。


「あなたは選ばれた人間なんかじゃない。ただのエゴイストよ」


くびもとから真っ赤な血が吹き出すと、苦しみもだえる隙に残りの三人が駆け寄り、切削されたイクシールと虹色の鍵を取り返し、リリィが胴体を斬りつけトドメを刺した。


コルベインはそのまましかばねのように地上に堕ちていった。



結局、今回の陰謀いんぼうはすべてコルベイン・キャビックによるものだった。


万能薬という名の洗脳薬は破棄され、研究資料も施設も処分され、彼に支えていたものたちもいずれ処刑されるだろう。


後から訊いた話だが、コルベインは幼いころ母親からまともに愛情を受けてこなかった。


はじめは献身的で優しい母親だったが、ある日父親が不倫相手とともに家を出ていった。


血のつながっていない母親とコルベインだけとなった途端、母親の態度が豹変ひょうへんした。


食事もなければ着替えもない。


トイレに行くのにも許可が必要で彼の居場所はなかった。


父親への恨みを息子にぶつけるように、やることなすことすべてを否定した。


そんな彼を陰で支えていたのが父親の弟で薬剤師のティム。


こっそり遊びに連れていってくれたり薬の知識を教えてくれた彼は、友達であり兄であり父親同然だった。


しかし、コルベインが十歳の誕生日を迎えたときティムは急死した。


事情を知った母親がティムを追い詰め自殺に追い込んだのだ。


それ以降コルベインは心を閉ざし、自分の人生をめちゃくちゃにした母親に復讐するため、万能薬という名の洗脳薬を作ることを計画した。


リーダーを失ったランカウドは一時的に中立国のアンピエルスによって仮統治されることになった。


心に深い傷を背負ったはずのリリィは相も変わらず冷静に兵を率いている。


事情を訊いたレネはひどく心配していたが、リリィは泣くことも笑うこともしていないそうだ。


協力してくれたグリューンには大きな収穫があった。


ずっと探していた父親の病を治す薬草がランカウドの離島にあったのだ。


見た目はその辺の薬草だが、この地にしか生えない貴重な薬草らしい。


件の戦の後に自ら取りに行き父親に飲ませると、寝たきりだった父親が少しずつではあるが良くなってきたという。


アイメリクを失ったレティシアは自分と同じ想いをしないよう伝令人になることを決意し、前を向いて歩いている。


今回の戦で僕は決心した。


いつまで経っても不登校高校生のままではいけない。


彼女を守れるくらいの力をつけないと。


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