亮二の立ち去った後の
イライラの収まらない主人公に呆れ顔の
怒り心頭の
例え亮二に想いを上書きされたとしても、初恋の思い出はなくならないし、友人としての情は失っていなかった。
彼女達の全員が主人公を嫌いになった訳ではなかった筈だった。
しかし今の態度を見て何も思わないほど盲目的ではない。
これまでにもこういうことは何度もあった。
今までは仲の良い幼馴染みだからこそ、その態度も苦笑しつつも流すことができた。
盲目的だったのは今までであり、既に目の覚めた2人には彼の姿が単なる痛々しい
そしてここにもう2人、目を覚ましつつある女がいた。
「お兄ちゃん……」
「
「ラクト……お願い、これ以上失望させないで」
「……」
「なんだよ……なんだよっ! 皆して俺のこと責めやがってっ。今まで上手くいってたじゃないかっ。アイツが俺達の輪の中に入ってきたんだっ!」
「それはきっかけに過ぎないよ。今まで上手く行ってるように見えたのは、それがなかっただけ」
「
「ごめんラクト。正直、私達、今はラクトに優しくできない」
「少年……いや、もういいや。
「
「わ、私も……。君が反省するまで、幼馴染みをやめるね」
「クソッ! クソがッ! なんなんだよ皆っ!
「ひっ……ッ!」
「
「やめてラクトッ。
「こ、
「なんだよ、ハッキリ言えよ」
「ラクト、いい加減にしてッ! はぁ、もういいっ。悪いけど、ラクトとはしばらく距離を置きたい」
「なんだと?」
「
「
「お兄ちゃん……
「……ちっ。分かったよ……」
全員の冷たい視線に耐え切れなくなった主人公はその場を飛び出し、後に残された少女達の気まずい沈黙が流れる。
「えっと、なんか、ごめんなさい。私が」
「
「そ、そうだね。亮二さんが
「え? どういうこと?」
「先輩……が?」
まずは信頼関係構築のために食事会を提案し、
「そうだったんだ。私がラクト……好摩君に声かけちゃったのがマズかったかな」
「ううん。事前に事情を相談しなかった私が悪いから」
「
「ううん、
「ふう……とりあえず
「
「う、うん……実は……」
――――――――
※後書き※
何をとは言いませんが、別の世界線で1位を獲得することができました。
こっちの世界線も盛り上がってほしい★
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