満砕はある日、幼馴染である立憐が巫女に選ばれ、引き離されてしまう。
それをよしとしなかった彼は立憐と再び出会うためにひたすらに前へと進み続ける。
王都で出会った将軍やその周りの人たちの温かい支援を受けながら、立憐との再会を目指します。
果たして、彼は再会できるのか――。
という、既に重厚感あふれる物語が繰り広げられますが、それは実はまだ序の口。
この物語は時を超えて、さらに続いていきます。
引き継がれた人々の想いが彼らの背中を押し、二人を運命の中からめぐり合わせます。
それだけに想いは強く、読み進めるたびに万感の思いが込み上げます。
気づけば一人一人の人物に思い入れが生じるほど引き込まれている作品です。
時を超えた恋物語。BL作品の中でも比較的読みやすい部類だと感じます。気になる方はぜひご覧ください。