猫目青
BL現代BL
2025年02月10日
公開日
8.7万字
連載中
「もしよかったら、俺と暮らさないか?」
βである武田要は、Ωである高校生の中島壮太にそう告げていた。
壮太は医大を目指す高校生。だが、貧しい母子家庭の生まれで、Ωということもあり医大への進学を周囲に反対されていた。
さらに、彼の母親は体を壊して入院中。もう夢を諦めるしかない壮太に要は手を差し伸べようとしていた。
「この子には、俺のように夢を諦めて欲しくない」そう思う要もまた、βだという理由で教師の夢を諦めた過去を持っていたのだ。
α、Ω、βこの3つの性差だけで、将来が決まるなんて間違っている。壮太には自分と同じ思いをさせたくない。
壮太に対する要の想いは、次第に強くなっていく。そして、壮太もまた要に憧れ以上の感情を抱くようになるのだった。