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第7話 動きだす 「新」

花音と婚約期間中は弟の光希とも仲良くしていた。本当の弟のように思っていたし、光希もたぶん、兄のように慕ってくれていたと思う。

それが‥‥‥‥‥。3年ぶりに会うと「はじめまして」っと言われた。事故によって受けたマイナスな事は記憶がなくなっていると調査会社からの報告だった。

俺の事は‥‥‥マイナスという認識ではなく覚えているのでは??っという甘い期待をしていた。


「はじめまして」が‥‥‥‥重くのしかかる。そりゃそうだろう。考えたら、わかる事だった。

両親を事故で亡くし会社も叔父夫婦に乗っ取られて途方に暮れている2人を冷酷に見捨てた男だからな‥‥‥‥‥‥‥。


はぁ〜。1つため息をつく。全てあの義母のせいだ。いや。ちがう。義母の策にはまった俺のせいだ。


ここ最近‥‥‥‥義母の動きがあやしく‥‥‥探っていたら花音の叔父(有栖川 直哉)と繋がっていた‥‥‥‥‥‥。そこから胸騒ぎがして3年前の事を調べたした。


花音の両親が事故にあい亡くなった事を有栖川直哉を通していち早く知った義母は俺をワシントンにやった‥‥‥‥父は義母の策は知らなかったハメられたと今は思っているがわからない。ワシントンに行く決断をしたのは父の秘書の池内の一言だったので‥‥‥まだハメられていただけとは限らないと思っている。


義母は俺にしたように花音にも冷たく‥‥‥俺が婚約破棄をしたいなど言っているだろう。

1番つらい時期に辛い事をしてしまって会わす顔はないけど‥‥‥‥‥。どうしても諦めきれずに‥‥‥すぐに接触を持ちたく弟の光希をCMに指名した。

光希から何とか花音に接触出来ないか??

っと甘い考えをしていた‥‥‥‥‥。

光希は俺を覚えていないのだから。



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