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第3話 鐘楼にて、そして、伝説の東洋のぴよぴよ饅頭?

「すごい!あの三騎 他をまったく寄せ付けてない!」

と何も知らない 能天気な様子の景品ことナジュ


近くのテーブルの水差しを取ろうとして 足もとを滑らす

「あ・・」

さっと ナジュ、ナジュサアナの身体を支える 銀色の髪をした親衛隊長


「まったく・・気をつけろ」

言葉は裏腹 優しい音の響き

見詰める瞳もまた 穏やかに優しく見詰めている


そんな瞳から なぜか目が離せないナジュ


「あ、いえ すいません」 

慌てて離れようとした ナジュの手をとり そっと 手にくちずけをする


「あいかわらず 美しいな 」 ふっと笑う 


額にかかったナジュの黒髪に触れる じっと見詰め合う


「・・ナジュ・・お前の瞳、青の瞳に 魂ごと吸い込まれてしまいそうだ」


「国境の町で 購入した菓子だ 確か好きだと聞いた」


「ひょこ型のお饅頭  確か、伝説の地ジャパングでの菓子を真似て

作られたもの 『ぴよぴよ饅頭(まんじゅう)』

これを 僕に・・こんな珍しくて高価なものを?」


感激のあまり涙ぐむナジュ


ふっと笑う親衛隊隊長


どうしていいか わからずに とまどっていると  

親衛隊長は さっときびすを返した

黙ってその姿を見送るナジュ


・・などなどなど・・・美形な親衛隊長とナジュサアナが

ちょっとラブな(怪しげな?)場面が展開しているなど 


知るよしもない三人は 景品・ナジュを争い

レースでの激闘を繰り返していた

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