仮称猫
現代ファンタジー都市ファンタジー
2025年04月17日
公開日
2.5万字
連載中
とある夏の猛暑。主人公の青年、管方 夕(くだかた ゆう)は、照りつける太陽の元で繰り返し同じ道路を歩き続けていた。
ほんの少し、コンビニにアイスを買いに出かけただけなのに一本道のはずのその道路から抜け出せず、人も居らず彼を嘲笑うようにセミの合唱が響くばかりだった。
彼は怪異に囚われていた。
とうとう倒れてしまい、熱した鉄板のようなアスファルト、灼熱の太陽、視界が淀み意識が離れる直前に人影を見た。
一足遅れてやってきた怪異ハンターの女性は、ひとまず彼を涼める場所へと連れ帰る。
この出会いが、彼のくだらない夏を劇的に変えてしまうのだった。