目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報

第二七話☆更に十五年後

子供たちは高二と高一になった。


上の娘は私が結婚した時の歳になり下の娘は私がマー君に

告白した時の歳になった。


本当に月日が流れるのは早い。


現在、二人には好きな人が居るらしい。


何の因果か上の娘の好きな相手はやっぱり教師だった……


母娘おやこは似るのかしら?


左京先生と恋も同じだったっけ。


今日は下の娘の入学式。


この子も教師を好きにならないと

いいのだけれど、それは少々難しいかもしれない……


母校であり、マー君との出会いの場であり

色々な思い出が詰まったこの校舎は今も昔も変わらない。


一年前に上の娘の入学式でも来たはずなのに

何度来ても目を閉じてあの頃の一つ一つを思い出す。


私の予想が見事に的中したと確信したのは半年後のことだった。


果して、二人の恋は上手く行くのだろうか?


成るようになるか。


あの頃とは違い、親という立場で今度は

向き合わなければいけないけど。

この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?