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第2話 分からない

※嘔吐ネタです。苦手な人は見ないことおすすめします。




「あぁ、、、ああぁ、、、華翠さん、、華翠さん、、。」


ジョキジョキ


「ねぇ、、どこ?どこなの?居ないよ?ねぇ?」




胸が苦しくて苦しくてそれを全部出したくてずっとカッターで腕を切る。痛いけど止められない。止めたくない。止めたら全てが終わりそうで怖かった。



「うっ、、、気持ち悪い、、、」




気づいたら腕が血まみれになっていた。流れてくる血液。流れ止むことを知らないまま赤いものが流れ続ける。元から血などは苦手だった。しかも華翠さんの件も相まってものすごく気持ち悪い。肺から何かが込み上げてくるのが分かる。このままだと部屋で吐いてしまう。そうわかっても動けなかった。直感的に動いてはいけない気がした。体は冷たいのに中は温かい。生温かく、もっと気持ち悪さが増すばかりだ。



『ど、どこか吐いてもいい場所、、、それか、袋とか、、、』



そう考えてるのも束の間肺から押しあがって食道辺りに温かいものが込み上げてきた。もう吐くと理解した。でも抗う。何度も飲み込んで吐きそうになる、それの繰り返し。何回も何十回も飲み込んだがもう限界だ。あとのことは考えなくていいかと思ってしまった。ただPCの上に吐くのだけは嫌だったから反対側を向いて床に出すことにした。向いた瞬間ものすごい勢いで吐き出した。その嘔吐物を見てもっと吐いた。床一面に広がる頃にはもう体がクタクタだった。掃除する気にならなかったが、掃除をしないといけないと思い、体を動かす。ただ、、



それがいけなかった


体を動かしたせいでまた吐き気を催す。喉奥からヒリヒリしながらびちゃびちゃと音をたてながらさっき吐いた上に液体がのり、床ではねる。そのせいでさらに広がる。口の中はとても不味く、ヒリヒリする。



「おぇ、、、うっ、。まだ出そう、、、。掃除は後でいいか、ト、トイレ、、、」




まだ出るとわかった。急いでトイレに駆け込む。ベンキを上げたらまた吐き出す。出ないはずなのにどんどん出てきた。


「んっ、、、おぇ、、、、はぁはぁ、、、」



全部でた。肺の中が空っぽだ。



「うっ、、うっ、、、 」


泣いた。華翠さんの件も今の状況も。全部に泣いた。



「分からないよ、、分からない。何が正しいの?僕は華翠さんのことをどう思ってるの?どうしたかったの?今は何をしてれば良かったの、、、、分からないよ。 」


、、、、、


落ち着いたあと掃除をした。


その後お風呂に入り、ゼリーくらいは食べないとと思い、コンビニへ向かう。


ヘトヘトだったため、意識が朦朧とするなか誰かとぶつかった。


顔を確認したあとすぐ倒れた。


「ちょっと、、、!?大丈夫ですか!?!?」



そんな声が真夜中に響き渡る

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