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学園ランキング最強はチートで無双する~能力はゴミだが、異世界転生で得たチート能力で最強~
学園ランキング最強はチートで無双する~能力はゴミだが、異世界転生で得たチート能力で最強~
まんじ
現代ファンタジー現代ダンジョン
2025年05月15日
公開日
4万字
連載中
西暦2100年。 人類に新たなる可能性、アビリティが齎された。 その能力は時に世界の法則すらも捻じ曲げる。 人々はそれを神からの贈り物(ギフト)と名付けた。 西暦2125年。 鏡 竜也(かがみ りゅうや)は16歳の時、突然ギフトに目覚めそれ専門の育成学園に編入させられる事になる。 目覚めた力は、触れた者の髪を伸ばすだけというゴミの様な能力。 そんなギフトで能力者だらけの学院などには行きたくなかったが、国からの強制であるため彼は渋々従う。 だが周囲の予想とは裏腹に、彼は瞬く間にその圧倒的な力で学園最強にまで上り詰め無双しだした。 何故なら彼は転生者だったからだ。 正確には一度トラックに引かれて異世界に転生した後、この世界に戻って来た転生者だった。 彼は転生時に女神よりチート能力であるレベルシステムが与えられ。 そして異世界でひたすらレベルを上げ続けた結果、圧倒的な能力で魔王を討伐するまでに成長していた。 「これで世界は救われました。さあ、貴方を元居た世界の時間へと送りましょう」 異世界でのレベル上げで圧倒的な能力を手に入れていた鏡竜也は、容易くトラックを躱して見せる。 「勇者もいいけど、やっぱこっちの世界の方がいろいろ便利だよな」 これは異世界でレベルを上げまくった鏡竜也が、そのチート能力で周囲の能力者達を圧倒する物語。

プロローグ

現在、世界には二種類の人間が存在している。

能力を持つ者と、持たざる者だ。


俺は能力という資質を持って生まれて来た。周りの人間の大半は持たざる者であり、その事で力を持つ俺を羨んだ。


だが、本当にそうだろうか?


例えばそう、触れる相手の毛が伸びる能力。これは只ひたすら、相手の毛を伸ばすだけの能力だ。しかも伸ばせるのは既存の毛だけときている。毛根から逝ってしまている相手の毛を伸ばす事は出来ず。残念ながら、男性諸氏の夢見る頭髪問題を解決する力はない。


一応理容師などならば、この能力を生かす事も出来るだろう。だが俺はその道に興味がない。


――つまり、俺にとってそれはゴミに等しい能力という訳だ。


そんな俺の元に、通知あかがみが届く。それは能力を持つ者だけが入る事の許される、能力ギフテッド学院への編入通知だった。


「はぁ……行きたくねぇ」


それを見て、俺はため息を吐いた。能力者は本人の意思に関わらず、その能力の育成とコントロールを身に着けるため、力に目覚めた時点で学院に強制入学させられる事になっている。そう、能力がどんなゴミであろうとも、だ。


周囲は特殊な能力を持ち合わすエリートだらけ。そんな中、髪を伸ばすだけの能力しか持たない俺が入るとか嫌すぎである。落ちこぼれが確定するんなら、将来に展望のない能力なんか無かった方がましだっての。


だがそんな俺の思いは通じない。国からの強制である以上、どうあろうと、俺はギフテッド学院の生徒になるしかないのだ。


「はぁ……」


気分を落ち着かせるため、散歩がてら外にコーラを買いに行く。コーラは俺の大好物だ。


近所の自動販売機の前に立ち、小銭を投入しようとすると――


突然、「ギギーーッ」という大きな音が背後から響く。


驚いて振り返ると、横転したトラックが此方に滑って来るのが見えた。


「ふぁっ!?」


――この日俺は死に。


――そして転生する。


――異世界へ。

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