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5.すべての終わり

 後日談です。


 祠を壊して以降不幸やら怪奇なことは続きましたが、関連性があるかと言われると私は疑問を呈します。そう思い込もうとしているのではと考えています。だからもしかしたら未だに解決していないとしています。


 そもそも祠なんてあったのかすら今では疑わしいです。白昼夢、集団幻覚、etcetc……。他の友人たちも一緒に見ていたとしても真偽は疑わしいものです。


 そしてその話の真偽を確かめようとしても今はもうできません。話に上った友人のS以外との連絡がもうつかないのです。Sとは今でも度々旅行に行ったりと交友が続いているのですが、他の友人たちは何処に居るのかもわからない状態です。生きているのかもわかりません。


 一度だけ、MからFacebookでメッセージが飛んできたことがあるのですが(そもそもよく私のアカウントを見つけられたなと思っています)、その時の内容が、


「終わりだ」


 の一言でした。何度メッセージを送っても返信はありませんし、何が終わりなのかすらもわかりません。ただS曰く、Mはやはりあの祠の事が気になって、伝承やら言い伝えとか何かないか調べていたようです。そういうのが好きな奴でしたから特になんとも思いませんでしたが、連絡が取れず、急にこんなメッセージだけ送ってきたら安否が心配になるものです。


 さて、最後にOの事を少し話します。


 Oとはしばらく一緒に仕事をしたので話す機会が割とありました。その時に、ふと何でいきなり祠を壊したのかを聞いてみたのです。そしたらば。


「祠? 何言ってんだ? お前らが大きな蛇みたいなのを囲んで、今にも噛まれそうになってたから石投げて潰したんだよ。感謝しろよ。毒蛇だったら大変だったぞ」


 果たしてOには一体何が見えていたのでしょうか……。



 最後にもう一度だけ言っておきます。


「この話はフィクションです」

「この話はフィクションです」

「この話はフィクションです」

「この話はフィクションです」

「この話はフィクションです」

「この話はフィクションです」

「この話はフィクションです」

「この話はフィクションです」

「この話はフィクションです」

「この話はフィクションです」

「この話はフィクションです」

「この話はフィクションです」

「この話はフィクションです」

「この話はフィクションです」

「この話はフィクションです」


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