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※性的描写あり


「俺はてっきり、夜這いにでも来てくれたんかと思うとったわぁ」


 雄介は半分冗談で、ベッドに上がりながらそう言った。


 確かに雄介が言っていることは一部当たっているが、もう一方は事実ではない。


 それは半分無理矢理和也に部屋を追い出されたことだけで、自分の意思で出てきたわけではなかったかもしれない。


 それでも、半分以上は望がそのつもりで来たと言えるだろう。望は雄介の言葉に顔を赤らめ、きっと顔を赤らめていることだろう。


「え? へ? ホンマにそうやったんか……!?」


 ベッドに備え付けられたスタンドライトの柔らかい光が、望の表情を照らしている。


 それが雄介にも見えてしまい、


「え? え!? ホンマにホンマやったん!?」

「あー……違うから……その……和也にだな……半分部屋を追い出されて……和也に桜井さんの所に行って来いっ! って言われただけだからさ……」


 そう、完全に動揺した様子で答える望。


「へぇーあの、梅沢さんがね……ええことしてくれたやんか。ほんなら、その好意を無駄にしちゃアカンって事やんな?」


 そう言うと雄介はベッドに半身を起こし、望の腕を引いて自分の方に寄せ、望をベッドに押し倒す。


 ベッド上のスタンドライトの柔らかい光が、二人の姿を照らしている。


 蛍光灯よりも暗い光の中、雄介は初めて望の顔をしっかりと見つめた。


 こうして望の顔を見つめる暇は今までほとんどなかった。望も真っ赤な顔だが、しっかりと雄介を見つめている。


 今まで雄介は相当我慢してきたのか、そんな表情をする望に我慢の限界が来てしまったのか、


「なぁ……俺、もう我慢出来へん……俺、もう十分我慢したやろ? 望……」


 そう、切なそうな表情を浮かべながら、いつまでも望を見つめる雄介。


「ぁ……ま、まぁな。しかし、まさか、こんなに早く回復してくるとは思ってもなかったぜ」

「そこは望のおかげやな。望が居てへんかったら、今頃はまだ俺は、死の淵を彷徨っていたのかもしれへんで。俺が回復できたのは、望っていう宝物を手に入れたからやと思うわぁ。 ホンマ、ありがとうな……俺の恋人になってくれて……」


 そう言うと雄介は今まで我慢してきたからか、今までの分を味わうように唇を重ね、何度も何度もキスを繰り返す。やがて深いものになり、望の口内にも舌を忍ばせ舌を絡め、静寂な空間に湿った音が響く。


 雄介はキスを繰り返しながら、望が着ている白衣のボタンを外し、シャツのボタンも全部外し始める。


 露わになったのは望の白い肌。 雄介は手を這わせ、胸の突起に触れ、親指の腹で望の反応を確かめるのだった。

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