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ー空間ー20

『なーんや……和也からだったんかいな。俺てっきり望からやと思っておったのに。ま、まぁ、そこはええとして……あ! 今週末な……そうそう! 今週末に行く予定やって』


 和也はその雄介からのメールの半分呆れながらも、


『悪いな……望じゃなくて。ま、そこはいいとしてさ、今の望は徹夜続きになる位忙しいみたいなんだよな。だから、望からのメールは多分期待出来ないと思うぜ。だから、俺からメールしてやったの……だってさ、せめて、恋人が元気か? っていう位は知りたいだろ? ま、そこもいいとして。 そっか! そっか! ただ単に俺は雄介の休みの日を聞きたかっただけだからさ。 ま、これだけは言っておく、今、望はメール出来ない位忙しいけど、ま、その日まで楽しみにしておけよっ! ただそれだ』


 そう和也はそう雄介に返信をするとその後の雄介からのメールには返信もせずに寝るのだ。


 一方、望の方は頭を悩ませながら学会へ向けてパソコンと睨めっこ中だった。


 だが望からしてみたら恋愛の方で頭を使うよりかはこっちの方に頭を使った方が楽なのかもしれない。


 流石にまだまだ資料云々等はまとまりはしないのだがフッと時計の方に目をやると時刻の方はもう三時を回っていた。


「もう、こんな時間だったのか……本気でまだまだ終わらんぇんだけど……! 畜生! 親父め……こんな事を俺に押し付けてやがって、別に俺的にはこういう仕事は早いつーの! でも、まぁ、いいか……勉強の為なんだし」

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