柚木ゆきこ
ホラー都市伝説
2025年05月29日
公開日
1.9万字
完結済
【完結しました】「祠には、絶対に触れるな」
大学の夏休み、御堂真守(みどうまもる)は祖父母の遺品整理のため、限界集落――因習村へとやって来た。
静かで退屈な村。そんな中、祖父が生前管理していたという古びた祠の存在を知った真守は、気分転換のつもりで足を運ぶ。
隣人からの忠告を守り、決して祠には触れまいとしていた真守。だが、足を滑らせた拍子に、左側の扉を壊してしまう。
その数日後。
真守の前に、ひとりの美しい女性、スズラが現れる。
顔の右側に巻いてる包帯
彼女の持つ古ぼけた鍵
偶然見つけた古文書の言葉ーー。
遺品整理を終えたその夜。
ついに彼女に「家に帰る」と告げた真守。それを聞いた彼女は……。
壊れてしまった祠の左の扉――
それは決して触れてはならない、“何か”を封じたモノだった。
私はー、今あなたの目の前にいるーー
第1話 202×年 7月19日――