やってきました最下層
ここにくるのに6分もかからなかったね
近くにくる敵は皆風圧で消し飛ぶし
“う、、オェぇええぇぇぇぇぇぇぇ“
“吐く“
“あ、こいつら最初の画面見てなかったやつらか“
“もっと最初はやばかったんだぞー“
“グロかった“
「いやはや、長い道のりだった。途中で犠牲になった山田さんちのメイドラゴンには涙を禁じ得なかったね」
“誰それ“
“捏造すんなし。山田じゃなくて田中な?“
“長い、、、道のり?(約90層を6分で走り抜ける“
“こいつバケモンだわ、本当に“
「うっしボス倒すか」
“最下層のボス!少しは持ち堪えてくれ!!“
“この魔王はここで消しておかねば!“
“ねぇ、Twitterでこの配信探索者ギルド公式がリポストしてたよ。困惑顔と一緒に“
“今頃仕事に追われてるんだろうなぁ“
ーープルルルル
「ん?なんか電話かかってきたし。ちょっと出るね」
そう言いながら、僕は電話に答え始めた
最下層ボス、全ての攻撃を小指でいなしながら
「こちら探索者ギルド会長のヤン・デーレと申します」
ヤン・デーレ???なんかヤンデレみたいな名前してるなぁ
てか探索者ギルド会長って外国人なんだ、初めて知ったわ
「あ、はいどうも。一応ノアと名乗らしていただいております。本名は時期に公開予定です」
「あ、こちらはあなたの名前を知っているので大丈夫ですよ。時期に公開予定というのは気になりますけど」
「あーいや、ちょっとその方が面白いかなぁと。僕の名前知ってるならわかると思うんですけど学校のことです」
「いや名前は知ってても学校のことは知りませんよ」
あれ?僕が前世読んだラノベだとこういう電話の時って大体自分のこと調べ尽くされてたのに、、、
「変なの。ラノベでは完全に調べてから電話書けるのが主流なのに」
「Here is real」
「うっせぇぶっ飛ばすぞ」
なんだい!こっちからしたらここは異世界みたいなもんなんだい!!
神皇様はこの世界が僕の前世の世界とおなじっていってたけどいまだに信じられんもん
絶対に異世界や。異論は認めん
「あなたにぶっ飛ばされた死んでしまうのはおいといて新宿ダンジョンはそのまま踏破するおつもりですか?」
「あったりまえよ。それが僕が配信始めた目的なんだから」
「それでは最下層のボスの素材を売っていただきたいのですが、、、」
「あ、いいよ。ついでにもっとあげるわ、レアなの」
「ふぇ?それはありがたいですが」
「それじゃあ一旦ボスが鬱陶しくなってきたし切るね」
ラッキー、僕がこれまでにゲットした素材を売ることを約束できた
まぁそんだけの金を出せるのかっていう問題はあるけど
政府が邪魔してきそうだなぁ
“おもいっきり会話聞こえてたけど大丈夫そ?“
“探索者ギルドの会長から電話がかかってくるってすごいな“
“私毎回思うんだ、会長の名前どうかしてるって“
“実際に付き合ってた彼氏が浮気した時四肢を切り離したらしいぞ“
“その後地下に監禁したと、、、おっと誰か来たようだ()“
“↑死んだな“
え、まじのヤンデレじゃん
名は体を表すってガチなんだ
「コメント安価タ〜イム!僕がボスを何で倒すか安価で決めるぞ!みんな投票よろしく!!」
うん、面白そう
いいね、この案。実際この最下層のボスも走る衝撃波で倒せるからどんなのが来てもなんとかなるでしょ!!
楽しみ楽しみ
“なぜにいきなり?!“
“みんなで無理難題言おうぜ“
“小指“
“風圧“
“鼻息“
“圧“
“お、それいいやん。圧“
“圧“
“圧“
“圧“
“圧“
…
うわぁ、圧じゃん
断然圧じゃん
そんなに僕の圧が見たいのか
「、、、圧に決定」
圧って物理的攻撃力ないけど全力で解放すれば倒せるかな?
“これは流石に無理だろ“
“これで倒せれば流石に世界最強“
“流石にっていうかすでに世界最強“
ヤン・デーレ@探索者ギルド会長: “無理はなさらないようお願いしますね”
“名前の違和感えげつない“
「圧かぁ、、、物理的攻撃力を持たせることってできるのかな?」
“できたら怖い“
“証拠なしで殺人できちゃうよ“
“完全犯罪“
これまで抑えてきた身体能力、その全てを解放する
自分に何重にも重ねがけた鎖を解いていく、そんなイメージを濃く思い浮かべながら
その瞬間、
ーーどっゴォおおおおおおっォォォオン
そんな轟音が鳴り響き、
配信用のカメラごと、
ダンジョンコアごと周りの空間を猛烈な圧が消し去った
「、、、なんでぇ??」
僕そう思うことしかできなかった
そんな感じで、僕の初配信は終えた
終始困惑の配信だった
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ユグドラシル、2日に一回くらい更新中
真面目に描いてるし読んでね!!
ちなみに今回の配信に出てきたショタに
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ついでに言ってくれたら近況ノートとかでお礼します
強欲な作者からの切実なおねがいだぞ