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第14話

「薙……」


 そう薙のことを見つめ薙の名前を呼ぶと、薙の方も答えるかのように修斗のことを見つめ、


「修斗……」


 と名前を呼び返す。


 それだけで二人は何か通じ合ったのか自然と唇を重ねていた。


 最初は触れるか位のキス。


 修斗は薙から離れると、


「薙とファーストキス……」

「……だね」


 薙の方も嬉しそうにそう答える。


「これから、二人で一緒に暮らすんだから、とりあえず、今日はこれ位にしようか? それに、そろそろ寝た方がよさそうだしね……。ま、今日は学校休みだから薙とイチャイチャするのも悪くはないんだけどね……。とりあえず、ベッドに行こうか?」

「うん!」


 そう薙は笑顔で返すと二人はベッドへと向かうのだ。


 修斗のベッドはダブルベッドで、大人が二人寝ても悠々寝れる位だ。いや元から薙はそんなに大きくはない。身長だって男性の平均。百六十五センチしかなく体は細身なのだから修斗と一緒に寝ても余裕があるのであろう。


 逆に薙の部屋には布団しかない。ベッド位は欲しかったのだが六畳の部屋にベッドなんか置いたら部屋がなくなってしまう。そう考えて仕方なしに布団にしたのだから。


「あ、パジャマ……」

「そんなの後で持って来ればいいだろ? 今の薙の家は直ぐそこだって言うんだから、荷物っていうか、必要な物だけ寝てから取りに行こうぜ。洋服とか……ま、後は薙が必要と思う物だけさ。洗濯機や家電製品はある訳だし……とりあえずは洋服位なんじゃん!」

「じゃ、今はTシャツにズボンでいい?」 

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