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 帰宅すると、フローリングのあちこちに小さな赤い跡があった。血だった。


 俺は部屋の隅でぐうぐう寝ているレイナを蛍光灯の一番当たる場所まで引っ張ってきて、体中を確かめた。


 一か所だけ、ここから血が出ていると見える部分があった。


『啓太、ごめん。あたし今日……女の子の日』


 困ったような恥ずかしそうな顔でそう言った彼女の顔を思い出した。


 俺はネットで調べて、レイナのために専用のパンツを買った。

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