目次
ブックマーク
応援する
8
コメント
シェア
通報
ダウナー系勇者の強制BL日記
ダウナー系勇者の強制BL日記
シギ
BLファンタジーBL
2025年06月10日
公開日
6,949字
連載中
BLなんですよ。だけど、勇者なんですよ。 いや、勇者なんだけど、BLなんですよ。 おっさん3人を強制してね、何がしたいかって言うと、BLなんですよ。 だけど、おっさんとじいさんなんですよ。BLなのに。 でもね、大人になっても心はBoyなんで。Boyなんで心は。 それをね、女勇者がやるんですよ。強制的に。BLに。 でもね、ただのBLじゃないんですよ。 苦悩と羞恥と、ちょっとの希望と、セクシーと圧倒的カオス。 これがね、強制BLなんですよ。 要するに── ダウナー系勇者の強制BL日記なんですよ。

4月3日

4月3日


 今日は最悪な1日のスタートだった。


 クソ眠いのに、お母さんが叩き起こしに来た。


 こちとら新作BLゲーム徹夜でやって、日が出てから布団に入ったってのに勘弁してほしい。


 「16歳の誕生日だから王様に挨拶に行くわよ」とか言うて、無理やりにおじいちゃんの使ってた革の鎧着せさせられたけど加齢臭だか、カビだかのニオイがハンパない。


 せめて、ファ●るか、日かげ干しくらいはしといて欲しい。


 成金の城に行くと、なんでか顔パスで王様に会える。国民から巻き上げた税金でたらふく美味いもん食って、ブクブク肥った王様だ。


 顔に思いっきりビンタしたら、さぞかしいい顔を見せてくれるとウズウズしたが、お母さんが鬼●辻無●みたいな顔してたんで我慢した。


 半分寝ぼけてたんで話の内容はほとんど覚えてないんだけど、どうやら私は勇者の末裔らしい。


 ネタバレ厳禁で育てられたって設定だけど、おじいちゃんの武勇伝とかで散々聞かされてたことなんで、「マジかー」みたいな顔しといた。


 王様は得意気な顔してたけど、やっぱりビンタして反応が見たかったなー。


 そんで、魔王ネギトロドンだか、テッカドンだかが復活したんで、私にそれをブッ頃して来いとかかんとか。私はまた「マジかー」と言ったら、王様は「え? 大丈夫?」みたいな顔してたけど、お母さんは「無問題」とか答えた。


 支度金に5,000円と、木の棒切れもらった。


 この木の棒は尻の穴に入れるにはよさそうなサイズで、王様の後ろに回り込んで、尻に向けようとしたら、お母さんに頭を叩かれた。


 お母さんは家に帰って、私はすぐにBOOK O●Fに向かった。


 なぜか、残金が350円になった。


 薬草は1個150円だ。2個しか買えなかった。


 ……ま、なんとかなるか。

この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?