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凛々子さん……めっ!
凛々子さん……めっ!
ゆめじはるか
恋愛現代恋愛
2025年06月12日
公開日
5.5万字
完結済
 私にとっての4作目です。  マサチューセッツ工科大学16歳という飛び級で、しかも主席で卒業し日本に帰ってきた少女、綾瀬 凛々子。しかし母国に帰ってきたはいいものの、いくら卓越した頭脳を持とうが16歳の少女を雇ってくれる企業はなく、仕方なく実家の電気屋さんのお手伝いをしていた。  ある日、お使いに出かけた彼女は複数人のヤンキーに絡まれ、ピンチに陥る。その時、彼は現れた。容易く悪党を蹴散らすと、颯爽と去っていく少年に名前を聞こうとするが「名乗るほどの者じゃあないよ」と去っていく。  海外の大学生の時は周囲が年上ばかりで男性から異性として見られておらず、また彼女自身も胸に秘めた片思いの彼を忘れられず、恋愛のノウハウを知らずに今まで来てしまっていた。しかし、今日この日、凛々子のハートは奪われてしまった。高鳴る鼓動、熱い想いを何ともできぬまま、もう会えないのだろうか、と失意に沈みながら過ごしていたが、ハローワークの求人票で時給1600円という破格のお仕事を見つけ、そこから運命は動き出すこととなる。

プロローグ 運命の歯車が回る時

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