ースタジオー
「蓮華くんどれがいい?」
「ん-とね、えーとね…これ!」
「サロペット!着てみよっか」
スチャッ キラーン
「じゃあ撮るね~」
カシャッ
「じゃあ次これ着てもらっていいかな?」
「うん!」
きました!制服風衣装!前世こんなんばっかりだったからな…なれたもんだよ
「かわいい~!じゃあこっちの制服も!」
スチャッ キラーン
「いっぱい着て疲れたでしょ。じゃあ帰ろっか。また仕事入ったら連絡するね!」
ー家ー
「蓮華~!おかえり
「早速ドラマが決まったて!」
はっや、さすがに早いよ。え?俺なんかした?確かに異常な成長速度だけどさ、写真も見せてないし。もしかして精神支配が勝手に働いてる?今レベル3だから瑠々さんと取引先の2人ぐらいか…まじチートじゃん。前世でもこんな能力ほしかったよ。
「や、やった!」
「じゃあお祝いにキャビア食べましょうか!」
「そうだな。キャビアは6,7か月ぶりだな…蓮華が産まれた時以来か」
いや、ちょっと待って?みんなおかしいと思わない?ねぇ、そんなに定期的にキャビアって食べるもん?俺前世で結構儲かっていたけど食べたことないし。そんなキャビアなんてしょっちゅう食べるものじゃないでしょ。ボンボンは違うな…それと、6,7か月の子供キャビア食べちゃダメでしょ。まだ離乳食じゃないの?
「蓮華どうやって食べましょうか…このおかゆに入れましょうか!」
うん、うん。おかゆに入れるのはすごくもったいない気がする。でもそうするしかないよね。人生初キャビアがおかゆとともに…なんかもう少しいい食べ方が良かったな。
「どうした?そんなに不満か?なら金箔もあっただろうからのせてやろう」
「そうね!蓮華のデビューにふさわしいわ!」
ん…なんか違うよね、お金の使いどころそこじゃないでしょ。別にキャビアが不満だったわけじゃないんだよね。
「蓮華、あ~ん!」
パクッ
「ん~!おいちい!」
「それはよかった!」
ードラマクランクインの日ー
ピンポ~ン
「山口瑠々です。蓮華くんを迎えに来ました!」
「は~い、今でま~す」
ガチャッ
「本当にありがとうございます!迎えに来てもらってほんと申し訳ない…じゃあよろしくお願いします!蓮華、バイバ~イ!」
「バ、イ、バ、イ…」
こんな時は泣くのが普通か?
「んっう”、う”ぁ~ま、まんまぁ~ううぁ~ん」
うん、これが正解なはずだ。うん。
「蓮華、蓮華なら大丈夫!頑張って!」
「う、うん…が、頑張る!」