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第5話

             ースタジオー

「蓮華くんどれがいい?」

「ん-とね、えーとね…これ!」

「サロペット!着てみよっか」


          スチャッ    キラーン


「じゃあ撮るね~」


               カシャッ


「じゃあ次これ着てもらっていいかな?」

「うん!」


きました!制服風衣装!前世こんなんばっかりだったからな…なれたもんだよ


「かわいい~!じゃあこっちの制服も!」


          スチャッ    キラーン


「いっぱい着て疲れたでしょ。じゃあ帰ろっか。また仕事入ったら連絡するね!」


                   ー家ー

「蓮華~!おかえり

「早速ドラマが決まったて!」


はっや、さすがに早いよ。え?俺なんかした?確かに異常な成長速度だけどさ、写真も見せてないし。もしかして精神支配が勝手に働いてる?今レベル3だから瑠々さんと取引先の2人ぐらいか…まじチートじゃん。前世でもこんな能力ほしかったよ。


「や、やった!」

「じゃあお祝いにキャビア食べましょうか!」

「そうだな。キャビアは6,7か月ぶりだな…蓮華が産まれた時以来か」


いや、ちょっと待って?みんなおかしいと思わない?ねぇ、そんなに定期的にキャビアって食べるもん?俺前世で結構儲かっていたけど食べたことないし。そんなキャビアなんてしょっちゅう食べるものじゃないでしょ。ボンボンは違うな…それと、6,7か月の子供キャビア食べちゃダメでしょ。まだ離乳食じゃないの?


「蓮華どうやって食べましょうか…このおかゆに入れましょうか!」


うん、うん。おかゆに入れるのはすごくもったいない気がする。でもそうするしかないよね。人生初キャビアがおかゆとともに…なんかもう少しいい食べ方が良かったな。


「どうした?そんなに不満か?なら金箔もあっただろうからのせてやろう」

「そうね!蓮華のデビューにふさわしいわ!」


ん…なんか違うよね、お金の使いどころそこじゃないでしょ。別にキャビアが不満だったわけじゃないんだよね。


「蓮華、あ~ん!」


                  パクッ


「ん~!おいちい!」

「それはよかった!」


              ードラマクランクインの日ー


                  ピンポ~ン


「山口瑠々です。蓮華くんを迎えに来ました!」

「は~い、今でま~す」


                   ガチャッ


「本当にありがとうございます!迎えに来てもらってほんと申し訳ない…じゃあよろしくお願いします!蓮華、バイバ~イ!」

「バ、イ、バ、イ…」


こんな時は泣くのが普通か?


「んっう”、う”ぁ~ま、まんまぁ~ううぁ~ん」


うん、これが正解なはずだ。うん。


「蓮華、蓮華なら大丈夫!頑張って!」

「う、うん…が、頑張る!」

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